子どもの育ちの理解が深まる情報紙の発行から
絵本の顕彰制度まで、ご家庭に役立つ
情報をお届けします
子どもの幸せを願い園とご家庭を結ぶ、子育て情報紙として、「こどもがまんなかしんぶん」を編集し発行しています。また、幼児期の子どもたちにおすすめしたい絵本を独自に選定しご紹介する、絵本の顕彰制度「ようちえん絵本大賞」を開設しています。

幼稚園・こども園に通うご家庭に向けて
「こどもがまんなかしんぶん」を発行しています
幼児教育の重要性や家庭での子どもの過ごし方などの充実した情報を提供し、園とご家庭を結ぶ情報紙として全国の私立幼稚園等に通う園児の保護者、賛助会員を対象に当機構が発行するしんぶんです。1957年より「PTAしんぶん」という名で発行を開始し、2022年3月号で第708号を数えた後、名称を「こどもがまんなかしんぶん」と改め、子育てに寄り添う、より充実した内容を掲載し、発行しています。

親子で絵本に親しむ時間を大切にしてほしいという思いから
「ようちえん絵本大賞」を顕彰しています
昨年11月、「ようちえん絵本大賞」の選考を行いました。各委員より推薦された絵本の中から、特別賞3冊を含む15冊の絵本を「第16回ようちえん絵本大賞」として発表いたします。
ある大学の先生が「絵本は読み聞かせてもらうことに意味があります。その時間は読み手の愛情を受け取る時間です。このことが子どもの成長にとても大切です」と言っておられます。みなさんもたくさんの愛情を注いでください。
第16回ようちえん絵本大賞

理事長賞
ほんのなかのほんのなかのほん
トムくんが楽しみしていた海水浴、パパたちが遊んでくれず、1人で散歩していると足元に本が1冊。開くとスキー旅行が始まり、また足元に本が1冊、宇宙旅行が始まります。本の中に2冊の本が綴じこめられ、異なる場所で物語が展開する不思議な絵本です。

広報委員長賞
ぼくは川のように話す
吃音があり言葉が出ない日がある少年を、父親は大きな川に連れていきます。大きな川は、自然の中にも吃音があることを気づかせてくれます。流れるように話すより自分らしく話すことの大切さを目標にした少年の成長の物語。瑞々しい絵が心に響きます。

こどもがまんなかしんぶん賞
おつきさまのりんご
夜に生きるフーフーの唯一の話し相手はお月さま。痩せゆく姿を案じて塔にそっと置いたりんごは、知らぬ間に誰かを幸せにしていました。誰かを思う優しさが生んだ小さな奇跡に、心がじんわり温まり、やさしい気持ちに包まれる、静かであたたかな物語。

ネコヅメのよる
ネコだけが知るネコヅメのよる。街中のネコがこの夜を待っていた。あっちからこっちから猫が集合!それが夜空に現れた途端、ネコたちの目が真ん丸に光りました!夜空に現れたのは・・・。三毛猫、白猫、黒猫、キジサバ、いろいろな猫の表情もお楽しみに!

しま
大海原で遭難した男性と女の子、そして犬がたどり着いたのは、巨大なカメの背中に広がる不思議な「しま」。言葉のない物語だからこそ、想像が膨らみ、新たな物語が生まれます。海の神秘と生命のつながりを鮮やかに描く、素敵な魅力あふれる一冊です。

まよなかのゆうえんち
人間が帰った後の真夜中の遊園地に森の動物たちがしのびこみ、朝までたらふく遊んで帰っていくお話。ページをめくるごとに一緒に遊んでいるようなワクワク感があふれてきます。文字のない絵本、でも文字など必要ない絵本なのかもしれません。

かぜのうた
「かぜがふいたら、〇〇〇」が繰り返される絵本。ふわりふわり、ぽわんぽわん、ざわわんざわわんなど風の招く音が美しいダイナミックな絵で表され、思わず耳を澄ませ風を聞いてみたくなるかもしれません。シンプルな言葉は、年齢を問わず楽しめます。

くみたて
ミニチュア作家が身近なものをいろいろなものに見立てた絵本。洗濯ばさみは、ブランコに。歯ブラシはぐいと曲げて街灯に。さて、セロテープの変身はなに?巻き寿司やホットドックなど食べ物が出てきてワクワクも最高潮、大変身に大歓声が上がるはず。

クジラがしんだら
日の光が届かず生き物も食べ物も少ない深海には、ごくまれに遥か上から命を終えたクジラが降ってきます。巨大な食物の塊として、何十年にもわたり深海に暮らす生物の命を支え続け、海の底で命を繋ぐ「鯨骨生物群集」のロマンに満ちた壮大な物語。

星をつるよる
眠れずにひとりぼっちで不安な夜、窓の外のお月様に「あそぼうよ」と声をかけると、星形の釣り針がついた糸がおりてきて、眠れないお友だちが集まってきます。月のうさぎさんが優しく包んでくれるように、夜空も癒されるような素敵な色で表現されています。

ベイビーレボリューション
青空の下、3万人のベイビーがハイハイで進み、やがて30万、300万、30億のベイビーの大行進になり戦争地帯に突入します。ベイビーたちを前に兵士は何を思うでしょう・・・。ロックな赤ちゃんの姿が勇気と元気を与え、平和を願わずにいられません。

109ひきのどうぶつかくれんぼ
よーいドンで109匹の動物たちが、「みどりのサボテンちたい」や「あおいろおはなばたけ」に一斉に走って隠れました。かくれんぼの始まりです。最後まで上手に隠れて見つからなかった動物は、銀杏の葉っぱに隠れた〇〇〇。親子で見つけてみましょう!

いやっ!といえないノニ
主人公のノニは弟にミルクをあげられるし、ABCをさかさまから言えるし、ママのお手伝いもできます。ひとつだけできないのは、どうしても「いやっ!」と言えないこと。「いやっ!」と言えないばかりにとんでもない髪型なったノニがついに「いやっ!」と言うと・・・!

まざっちゃおう!
いろいろな いろの おはなし
賑やかな赤、明るい黄、すました青。仲良く暮らす色たちが「自分が一番」と言って別々に住むことに。ある時「まざっちゃおう!」と混ざると新しい色が次々と生まれ、みんなで住める町をつくります。違いを認めあうことを描き、配色や表情にも目が離せない一冊。

みんなのいちにち
建物のなかのお部屋で、みんな何をして過ごしているのかな?お仕事をする人もいれば、寝ている人もいる。朝の6時から夜中まで時間ごとに描かれていて、次は何をしている時間かな?とページをめくるのが楽しみになる繊細でかわいい切り絵の絵本です。