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一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構

幼児教育実践学会

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ポスター発表 企画趣旨概要一覧

2023年8月19日(土)11:10~13:40 研修俯瞰図番号B5

①北海道:黒澤美佐希(幼保連携型認定こども園せいめいのもり教諭)、白木優菜(幼保連携型認定こども園せいめいのもり教諭)、司馬政一(幼保連携型認定こども園せいめいのもり園長)
テーマ:子ども主体の行事を深める
昨年度は、子ども主体の行事をどうしていくかの苦悩を発表したが、実際のあり方が大きく変化したことでの、保育教諭・子ども・保護者のそれぞれの立場から、実際の評価や共感性、そこからの育ちについて省察したい。そして、日頃の保育を基本とした『遊ぶ』ことから深まる行事のさらなる展望を、皆さんと共に考えたい。
②北海道:冨澤甲奈(幼保連携型認定こども園せいめいのもりリーダー)、國田梨沙(幼保連携型認定こども園せいめいのもりリーダー)、豊田千佳子(幼保連携型認定こども園さつなえのもり園長)
テーマ: 遊び込める乳児の環境
本園が幼保連携型認定こども園になって7年が経ち、生活環境に変化をもたらすことで、0~2歳の育ちに影響のあることが分かった。そこで、保育教諭側の固定概念による環境設定への弊害にフォーカスし、個人差の大きい乳児への柔軟な保育のあり方や保育教諭間での情報の共有化、また保育教諭が意欲的かつ深く語り改善できる園内の雰囲気づくりなど、乳児期の生活に直接関係している環境を整えることとは何かを皆さんと考えたい。
③北海道:熊谷さくら(学校法人リズム学園特別支援専門士・北海道大学大学院後期博士課程)、井内聖(学校法人リズム学園学園長・北海道文教大学客員教授)
テーマ:保育・幼児教育の現場において保育者が捉える「気になる」の多様性-保育者の語りを参考に-
『〇〇くんが気になる』というフレーズを一例に保育・幼児教育の現場において「気になる」という言葉が多用されているように感じる。しかし、多用されることと並行して感覚的な共感、または漠然とした不安に留まり、『何が・どのように』という詳細が省略されることも多い。本研究では、保育者の「気になる」という言葉に含まれる意味を検討した発表者の先行研究の結果を元に保育者へのインタビュー調査を実施し、保育実践現場における「気になる」という言葉を見つめ直し、意義を再検討する。
④北海道:藤澤侑香(恵庭幼稚園保育教諭)、熊谷さくら(学校法人リズム学園特別支援専門士・北海道大学大学院後期博士課程)
テーマ:子どもの『表現』とは-4歳児のリトミック活動に着目して-
子どもの表現には、大人には想像ができないほど豊かなものがあり、音楽やリトミックを通して、子どもたちが心躍り、自然と動きたくなる姿として表れる行動が表現であると考える。しかし、実際の保育活動の中で、子どもの豊かな表現を引き出しきれていないと感じているのが現状である。リトミック活動において、子どもの表現はどのように変わっていくのか、また、そもそも表現とは何を表しているのか。4歳児のリトミック活動の継続的な観察を通して研究していく。
⑤北海道:村瀬可奈子(恵庭ひだまり保育園主任)、髙橋大甫(恵庭幼稚園園長)
テーマ:未満児の発達を促す教育方法を考える
未満児保育は子どもたちが「安心して生活」できることを第一に育児担当制を取り入れている。保育士と子どもの間に愛着関係が築けることと同様に、環境と子どもの間にも安心感がうまれる。安心して自己を表現ができるようになれば、子どもたちは新しい遊びや周りの環境に積極的に関わる姿が見られるようになる。「安心、愛着」が形成された上で未満児の年齢発達に合う「教育」とはどのような方法があるのかが知りたくなり研究を行う。教育的要素のある環境でどういった「子どもの姿」が生まれるのか、子どもが心身両面にわたって、才能を伸ばしていく方法とはどのような環境、教育を指すのか。保育現場で試行錯誤しながら「未満児の教育の質」の向上を目指す。
⑥北海道:三浦円(恵庭保育園保育教諭)
テーマ:異年齢の関わりから見る遊びと子どもの姿
同じ時間帯・同じ場所・同じ空間での未満児のみで過ごした時の子どもの姿と遊びについてと、以上児が一緒に過ごした時の子どもの姿と遊びをどのような違いが見られるのかを観察する。その違いから異年齢で関わることで相互にどのような影響があるのか、その後の子どもの姿に変化が見られるのか考察する。
⑦北海道:甲野博美(とうやこ幼稚園副園長)、清水桂子(北翔大学短期大学部教授)
テーマ:子どもの姿や活動内容の理解を深めるための保育記録の改善-主体的・自発的な遊びにつなげるために-
自園において保育の質の向上を検討するにあたり、いくつかの課題があがった。その解決の方法として、記録(指導計画・日誌)の書式や記載方法の改善を進めた。主に①遊びの様子の記録箇所の検討、②記録に要する時間短縮と教師間における共有時間の確保や充実、③次の遊びにつなげる準備や援助を明確にするための記録の要約、についてである。ここでは、これらの実践を通して変化した子どもの姿や教師の意識の変容も含め、その実際と過程について報告する。
⑧北海道:斉藤美玖(はやきた子ども園教諭)
テーマ:多文化が気づかせてくれること
当園にはALTが勤務しており、特別なレッスンデーを設けるかたちではなく、日常から学年に所属し、一人の先生として子ども達と共に過ごしている。これまで、様々なALTによる子ども達との関わりや活動・遊びを模索する姿を見てきた。中でも昨年の5歳児と関わる実戦では、主言語や文化は異なっていても、ALTと子ども達・職員が「共感」し合う場面が印象深かった。ALT・子ども達・職員が園生活を共に過ごす中で、何を感じ取り、学び、培ったのだろうか。また、その経験が今後どのように活きてくるのかについて実践を振り返りながら考察したい。
⑨北海道:丸谷雄輔(認定こども園札幌ゆたか幼稚園理事長・園長)、竹内倫子(認定こども園札幌ゆたか幼稚園教務主任)、雨山朋未(認定こども園札幌ゆたか幼稚園保育教諭)、田澤くる美(認定こども園札幌ゆたか幼稚園保育教諭)、後藤汐里(認定こども園札幌ゆたか幼稚園保育教諭)
テーマ:一人ひとりにとっての"居場所"の意味を問い直す
本園は、2022年1月、「一人ひとりにとっての心地よい居場所」というコンセプトで設計した新園舎に移転した。「好きなこと」が見つかるように多様な環境を作り、「好きなこと」にじっくりと取り組むことが出来るように拠点を分散させ、様々な居場所を日々考案している。移転から1年以上が経ち、今、園で過ごしている子ども達一人ひとりにとっての"居場所"を再考し、「"居場所"が一人ひとりにとってどのような存在なのか?」「"居場所"に必要な要素とは…」等、改めて"居場所"のもつ可能性を探り、その意味を問い直してみたいと思う。
⑩北海道:玉利幸代(認定こども園高丘幼稚園主任)
テーマ:「質の高い保育を目指して」-動画撮影による保育の見える化-
近年、ITの発達により我々の生活は日々進化している。保育教育の場においても例外ではなくITの発達により進化している。とりわけこの度の新型コロナによる非接触生活を軸とした新生活において一層の推進が図られた。保育の動画撮影配信は来園行事が少なくなる中、家族に安心感をもたらし、今まで以上に園での子どもの様子はもちろん保育者による教育・保育の様子への関心を高めた。また保育者自身が「観られている存在」として自身を客観視し、より質の高い保育を求めることへ意識の向上が図られた。私たちはこの動画撮影(配信)、つまり「動画撮影による保育の見える化」を実施することで得られる保育の質の向上を研究した。
⑪北海道:若林里沙(しろいし幼稚園教諭)、阿部紗苗(しろいし幼稚園教諭)、寺岡愛理(しろいし幼稚園教諭)
テーマ:子ども理解と保育の展開について
今回は、年長児の制作展に向けての活動を通して主体性を大切にした保育の重要性と必要な環境構成について発表を行う。活動に参加する中での個人的な育ちや集団の中での育ちをどう読み取るのか、子どもたちからでた意見をどう活動に活かし発展させていくのか…そこから得た私たち教師の思いや悩みなどを皆様と共有し、様々なご意見を頂きたいと思う。
⑫京都府:青山紋佳(泉山幼稚園教諭)、田中優希(泉山幼稚園教諭)、大和紗季(泉山幼稚園教諭)、柳鈴香(泉山幼稚園教諭)
テーマ:『主体性の生まれる保育を目指して』-ファンタジーの中で生きる子どもたち-
子どもの豊かな発想や表現、主体性を引き出すための入口として、当園では子どもたちの興味関心や遊びの視点を捉え、想像力が膨らむ様々なしかけを保育に取り入れている。その中でもより子どものたちの心を掴むのがファンタジーの世界である。しかけをきっかけに子どもたちから湧き出てくるアイデアやイメージを共有し、作り上げていく過程で生まれていくそれぞれの主体性。そんな好奇心を満たす自発的な遊びこそ、真の学びであると捉え、自由な雰囲気の中で遊びと体験を通して行ってきた当園ならではの保育実践を発表する。
⑬兵庫県:阿部真由子(認定こども園いぶき幼稚園副園長)
テーマ:「共主体の教育の場」づくりを目指して-5年間の園の変容と園内研修等の歩みを振り返って-
本園では2018年より「やってみよう!があふれだす」というスローガンを掲げ、「自分で考え、決め、動ける、主体性の高い子」を育てるために、園は子どもも大人もみんなが主体性の高い「共主体の教育の場」でありたいと標榜するようになった。本発表では、この5年間の自園の変容と「保育者の主体性を支える園内研修」等の歩みに焦点をあてる。また、園内研修を運営するための「課題の抽出→研修の企画と運営→効果検証」などについて、皆様と一緒に考えたい。
⑭兵庫県:高木あすか(認定こども園七松幼稚園保育教諭)、宗由香里(認定こども園七松幼稚園保育教諭)
テーマ:生き物を育てる中で子どもの自主性から始まる主体性-協同的な学びと保育者の関わり-
4歳児クラスと5歳児クラスがそれぞれの日々の生活の中で、生き物(ウズラ・亀)と関わる際に自主性から始まった子ども達の学びも、自ら調べていると気になることが増えていき、子ども達からのやってみたいの発言が増えた。様々な環境を通して、子どもと保育者が協同的に学びを深めていく際に、見えてきた子どもの姿や保育者側の助言や情報提示(ICT)、見守りなどの援助を行った。この活動を取り組む中で、子どもと保育者が得られた気付きや学びを発表する。
⑮兵庫県:畠中あゆみ(認定こども園武庫愛の園幼稚園教諭)、濱名潔(認定こども園武庫愛の園幼稚園教諭)、宮﨑英輔(認定こども園武庫愛の園幼稚園主任)、井上光(認定こども園武庫愛の園幼稚園教諭)
テーマ:教える折り紙から、楽しむ折り紙へ-折り紙の既成概念をぶっこわせ!!-
自園では折り紙製作を年少から学期に1回程度、一斉活動として取り組んでいる。年長になるとその難しさ故に保育者も楽しむ事よりも、教える事に必死になってしまっていた。それが、子どもからすれば「苦痛の時間」となってしまい「折り紙嫌い」を誘発する状況があった。そこで、もう一度折り紙が「遊び」であるという原点に立ち返り、子どもが楽しむ姿が多く見られる「クイズ・謎解き」をヒントにその在り方を見直した。
⑯兵庫県:光原瑞貴(認定こども園立花愛の園幼稚園教諭)、森陽一(認定こども園立花愛の園幼稚園副園長)、濱名浩(認定こども園立花愛の園幼稚園理事長・園長)、大谷礼生(認定こども園立花愛の園幼稚園教諭)、古川智規(認定こども園立花愛の園幼稚園教諭)
テーマ:預かり保育における「家庭的な保育」の在り方について
昨今、預かり保育利用者が急増している。1クラスに預かる子どもの人数も多くなり、学級担任と同様に担当制を設け保育している。午前中に教育・保育を受け、午後預かり保育にくる子どもの様子は疲れており、預かり保育では「家庭的でゆったりとした時間を大切にした保育」を心掛けている。子どもの生活をトータルに考えていき、「家庭的な保育」とは一体何なのかを実践事例をもとにより良い預かり保育について考えていきたいと思う。
⑰兵庫県:松尾里奈(幼保連携型認定こども園はまようちえん保育教諭)、大野更紗(幼保連携型認定こども園はまようちえん保育教諭)、忠津ゆきの(幼保連携型認定こども園はまようちえん保育教諭)、原田綾子(幼保連携型認定こども園はまようちえん保育教諭)
テーマ:個人の自己評価システム「学びシュラン」~ 園の自己評価へつながる個人のふりかえり(自己理解と他者理解)によるチーム力向上~
部門ごとにKPTC法による振り返りを毎月行い、その上で学期ごとに、自園独自の自己評価システム「学びシュラン」を活用して個人の振り返りを行っている。その中で自身の強み・弱みを知ることで、チームへの貢献のイメージが明確になり、チーム全体のスキルアップにつながっている。本発表では、自己評価システム「学びシュラン」による自己理解と他者(メンバー)理解の深まりと、それによるチームづくりについて考察していく。
⑱大阪府:平林祥((一社)大阪府私立幼稚園連盟教育研究委員会副委員長・評価チームリーダ、OPARK実行委員会座長)、岡部祐輝(幼稚園型認定こども園高槻双葉幼稚園教頭)、天野玲貴(幼稚園型認定こども園東豊中幼稚園園長補佐)、背尾康裕(幼稚園型認定こども園念法幼稚園園長)、渡辺鈴子(幼保連携型認定こども園いまむらこどもえん主幹保育教諭)
テーマ:OPARKの取り組みに参加する各園の実践のふりかえりと今後の展望
【キーワード】スケール/リーダーシップ/組織体制/業務改善・工夫のアイデア
当連盟では、設置者や園長などトップリーダーの幼児教育と経営におけるリーダーシップとマネジメントの具体的な取り組みに焦点を合わせ、幼稚園等の質向上を目指してOPARK(オパーク)を開発してきた。本発表では、OPARKスケールやそれを利用した現地調査等の活動を経て、メンバーがそれぞれの園で具体的に何に取り組み、それがどのような変化を起こしたのか、上手くいったことと上手くいかなかったことの両方を扱い、さまざまな環境にある園がそれぞれに改善していく筋道や具体的な取り組みについて発表し、参加者の皆様とのやりとりを通して振り返り考える時間を作りたいと思う。
⑲大阪府:津田恵彩(あけぼのほりえこども園主任)、吉松麗(あけぼのほりえこども園保育教諭)、宮岡夏美(あけぼのほりえこども園保育教諭)、多田智尋(あけぼのほりえこども園保育教諭)、清水結衣(あけぼのほりえこども園保育教諭)
テーマ:『ミエルとワカル!ワカルとツナガル!』保育の可視化が保護者理解とどう結びついていくのか
2019年4月に都会のど真ん中で、認可定員303名でスタートした、あけぼのほりえこども園。民営化前の公立幼稚園からの引継ぎ園児と保護者が年中長に在籍する状態でのスタートの中、思うように園の方針や保育内容に対する保護者理解は深まらず、苦労を重ねた日々。隠してなんていない、むしろ園内の様子をもっと見て欲しい!と始めた数々の保育の可視化が、どのように保護者理解に繋がっていったのかを発表する。
⑳大阪府:渡辺聖也(あけぼの幼稚園主任)、西田梨菜(あけぼの幼稚園主任)
テーマ:横割り保育を基本としている中で、異年齢保育の取り組み
自園では子どもの発達に合わせて、年中児として2年間在籍した子がいた。"学年が変わる"ということは横割り保育だから起こってしまうのではないか。元々縦割り保育であれば、もう1度同じ学年ということにはならないのではないか。自園では近い将来、登園からから降園まで縦割りクラスに移行しようと考えている。その為の取り組みや葛藤を伝えたい。
㉑大阪府:梅木絵美(せんりひじり幼稚園・ひじりにじいろ保育園主任)、松﨑智美(せんりひじり幼稚園・ひじりにじいろ保育園副主任)、沖礼華(せんりひじり幼稚園・ひじりにじいろ保育園副主任)
テーマ:保育者の主体性が育つ土壌
自園では、若手保育者がクラスの保育を楽しみながら学年や園全体に関することまで自分事として捉え、様々に改革しようと提案する姿がある。このような主体性が発揮されるのは、1年目からの経験がどのように積み上げられていくからなのか、またどのように同僚との関係性が育まれてきたからなのか。自園で大切にしている『語り合い』の文化を基に、若手保育者が『育つ』のか、先輩保育者が『育てる』のかを探ってみた。
㉒大阪府:中西彩(幼保連携型認定こども園庄内こどもの杜幼稚園リーダー保育教諭)、森下果奈(幼保連携型認定こども園庄内こどもの杜幼稚園保育教諭)、西川知里(幼保連携型認定こども園庄内こどもの杜幼稚園保育教諭)、山中智貴(幼保連携型認定こども園庄内こどもの杜幼稚園保育教諭)
テーマ:園の理念にあった造形計画の見直し
現在園にある「造形表現経験のめやす」を作成して数年が経った。それにより、その道具をいつ出会わせるかという目安となり、保育の連続性を意識する面ではよかったが、それらの道具にどう出会うか、どのように出会わすかは、職員によって違いが出ていた。今年度その計画を、園の理念(目指す姿)を造形でどのように育てようとするのか、という根本から考え直して、リニューアルすることを計画して実施をすすめている。その過程において、他園の考えを聞かせていただき、改善に役立てたいと思う。
㉓大阪府:伊藤奈央(幼稚園型認定こども園高槻双葉幼稚園主幹教諭)、安部まゆ美(幼稚園型認定こども園高槻双葉幼稚園教諭)、中島円(幼稚園型認定こども園高槻双葉幼稚園教諭)、久保夢理(幼稚園型認定こども園高槻双葉幼稚園教諭)
テーマ:-子どもの姿から考える計画・振り返りの在り方について(仮題)-
【キーワード】カリキュラム・マネジメント/振り返り/幼児理解
当園では毎月、子どもの姿・育ちを見取り、保育者間で伝え合いながら、次月のねらいや展開を考えるサイクルで、振り返りをし、次の計画を検討している。「幼児理解の力量を高めること」、「見取った育ちを記録し可視化し保育者や保護者に発信すること」、「子どもの姿に応じた保育計画になること」をふまえた、計画や振り返りの在り方について発表し、参加者の方々と考えたいと思う。
㉔大阪府:石岡美保(幼保連携型認定こども園みゆき西こども園主幹保育教諭(乳児保育主任))、寺田加代子(幼保連携型認定こども園みゆき西こども園保育教諭)、岩切桜(幼保連携型認定こども園みゆき西こども園保育教諭)、本行明咲花(幼保連携型認定こども園みゆき西こども園保育教諭)、田中弘彦(幼保連携型認定こども園みゆき西こども園園長)
テーマ:乳児 新・保育環境評価スケールを取り入れた育児担当制保育
一斉保育から育児担当制に取り組んで2年目を迎えた。令和5年4月に新園舎が完成し、乳児棟で壁のないオープンスペースでの保育を行うことになった。オープンスペースでの初めての保育に、どのように環境を活かしていくのか考える手立てとし、新保育環境スケール(ITERS-3)を手掛かりとして取り組むことにした。職員一同試行錯誤しながら乳児保育を考えていく過程を発表する。
㉕大阪府:國澤智子(幼保連携型認定こども園御幸幼稚園・さくらんぼ保育園保育教諭)、山本真希(幼保連携型認定こども園御幸幼稚園・さくらんぼ保育園保育教諭)、藤森美々(幼保連携型認定こども園御幸幼稚園・さくらんぼ保育園保育教諭)、長﨑元気(幼保連携型認定こども園御幸幼稚園・さくらんぼ保育園保育教諭)、池田峻望(幼保連携型認定こども園御幸幼稚園・さくらんぼ保育園保育教諭)
テーマ:0歳から5歳までの6年一貫の視点で構成した「かがく遊び」のひとつとしての「土遊び」の取り組み
0歳から5歳までの6年間を一貫して構成した「土遊び」に取り組んでいる。今回は、子ども達とかかわりの深い「土」をテーマに、各学年同じ4種類の土を使用した「土遊び」プログラムを開発し、実践している。本発表では、実践から得られた各年齢の子どもの「体験を通して得られる知識」や「思考の育ち」について考察する。
㉖長崎県:津上佳奈美(認定こども園花高幼稚園主幹教諭)、横尾純子(認定こども園花高幼稚園園長)
テーマ:『食』で育む"こころ"と"からだ"-人とのつながり・命の不思議-
本園が「食育」を一つの柱として保育実践に取り組み始めて5年が経過した。地元の無農薬野菜や無添加調味料を用いた給食、食育講演会や食育祭の開催、野菜栽培やかんころ餅作り等、多くの方に協力して頂き、子どもたちは食育体験を重ねている。本発表では、食育活動の実践と、食育を通して子どもや保護者と共に見つめてきた「こころ」と「からだ」の変化をまとめ、本園の食育活動の効果を検討し、幼児期において家庭と共に行う「食育」の重要性について考察を深めたい。
㉗熊本県:宇梶達也(荒尾第一幼稚園園長)、増永彩希(荒尾第一幼稚園教諭)、上野汀紗(荒尾第一幼稚園教諭)、末永彩花(荒尾第一幼稚園教諭)、松川夏海(荒尾第一幼稚園教諭)
テーマ:物や事の「広がりと深まり」の環境構成
年少組に聴診器を「何か聞くもの」として環境を作ったことが失敗だったと感じた。もしかしたら子どもは聴診器を見て何かを感じ、その子なりの使い方をしたかもしれない。保育者が「こう使うもの」として環境を作るのではなく、子どもが素材と出会う場所として環境を作っていくことが大切ではないかと感じた。「幼児教育における見方・考え方を生かし、幼児と共によりよい教育環境を創造する」とはどういう事なのか考えていきたい。
㉘大分県:関拓郎(認定こども園ひまわり幼稚園副主任・体育教諭)、栗林麻奈美(認定こども園ひまわり幼稚園副園長)、金丸麻香(認定こども園ひまわり幼稚園主任)
テーマ:課外活動トム・ソーヤクラブの創造体験から子どもたちの成長へ
本園では教育活動終了後に年長児対象に「トム・ソーヤクラブ」という課外活動を行っている。概要としては運動・適性・創造体験の体験活動を中心に行い、今回は「創造体験(自然、製作活動、料理・食育)」を中心に発表する。幼児期に必要な幼児教育は教育時間内で行っているが、「トム・ソーヤクラブ」では男性教職員を中心に、教育時間とは違った観点でカリキュラムを組んで活動している。今回のポスター発表では、課外活動を通して子どもたちが何を学びどのように成長しているのかを探り、参加者の皆様からご意見をいただき、共に考え学ぶ機会にしたい。
㉙青森県:板東由桂(認定こども園東雲幼稚園教頭)、武内裕明(弘前大学准教授)
テーマ:センス・オブ・ワンダーで学びをつなぐ-幼稚園と小学校の架け橋-
幼小接続を①子ども達の交流 ②大人の連携 ③子どもの学びをつなぐ、の三点から進めてきた。①は隣接する小学校の1年から6年までの各学年と交流、②は幼小連携会議(情報交換会)と、幼小の教諭による合同研修会を開催し、話合いとして実施してきた。本発表では主に③について、子どもの学びをセンス・オブ・ワンダーでつなげることを試みた実践を紹介、考察する。
㉚宮城県:鈴木重子(矢本はなぶさ幼稚園主幹教諭)、阿部侑香(矢本はなぶさ幼稚園指導教諭)、舘田早織(矢本はなぶさ幼稚園教諭)
テーマ:豊かな心を育む-教師や友達とのかかわりを通して-
本園では、令和3年度から「豊かな心を育む」を研究主題としている。近年、子どもを取り巻く社会情勢の変化から人とのかかわりが減ってきていると感じる。そこで、幼稚園で得られる体験こそが大切であると捉えている。幼稚園生活の中で、子ども達が人とかかわる力を培い、豊かな心を育めるよう、子ども達の変容の姿について様々な視点から考察してきたことで園児理解が深まったことについて、発表したいと考える。
㉛山形県:明日美幸(山形県私立幼稚園・認定こども園協会教育研究委員、認定こども園寒河江第二幼稚園園長)
テーマ:「園内研修」と「業務改善」を考える
「園内研修」・「業務改善」のスタートは自園の正直な「今」を知るところから始まる。園・保育者に求められている質の高い幼児教育は「園内研修」をどのように進めていくことが理想なのか?そのための「時間」を確保するための「業務改善」をどのように進めていけば良いのか?この2点から県内の協会園にアンケートを依頼し、取りまとめることにした。子どもも保育者も、そして園全体も伸びやかに生きていくためにこれからの幼児教育を現場の声に耳を傾けながら探ってみた。
㉜広島県:伊東広大(かえで幼稚園教諭)、中丸創(かえで幼稚園副園長)、上田敦子(かえで幼稚園教諭)、堀本靖葉(かえで幼稚園教諭)
テーマ:「声かけ」をめぐる冒険
当園では昨年度、保育者のありかたを見直す日を一日もうけた。その日から見えてきたことは、「声かけ」を問いなおすことの重要性だった。以後、職員に対するアンケートや会議を重ねながら、保育者が子どもたちに対して行う「声かけ」のあり方の検討を進めてきた。本ポスターではここまでの研究の流れを追いながら、そこで用いた研究の方法を紹介するとともに、声かけを考えていくことで生じてきた私たちの迷いについて発表してみたい。
㉝茨城県:鮎澤伊江(富士見幼稚園園長)、鮎澤未来(富士見幼稚園副園長)
テーマ:キャンプ場は「森のようちえん」&「もったいない教育」
当園キャンプ場での活動や、電車園バスでの遠足など、コロナ禍前後における様々な野外活動をとおして再認識した「心と体、生涯にわたる成長と健康のための基礎づくり」の大切さを共有する。加えて、新たな教育と保育を探究するためのさらなる手がかりを求めて「もったいない教育」の原点も紹介する。
㉞群馬県:大部弘美(認定こども園山王幼稚園副主幹教諭)、佐野由貴子(認定こども園山王幼稚園副主幹教諭)、堀川奈菜子(認定こども園山王幼稚園副主幹教諭)、澤本直美(認定こども園山王幼稚園副主幹教諭)
テーマ:子ども・保護者と一緒につくる運動会-『見せる運動会』から『一緒に参加して楽しむ運動会』へ-
コロナ禍になる前は、運動会は本番に向けて保護者に観てもらう行事となっていたが、コロナをきっかけに運動会を園全体で見直し、子ども主体の行事にしようと再考察した。『見せる』から『保護者も一緒に楽しむ』行事にする為に試行錯誤しながら種目を考え、運動会までの経緯を随時配信しながら本番を迎えた。子ども達は自分で衣装を作ったこともあり、終了後もハロウィンやお店屋さんごっこなどの保育へも継続することが出来た。
㉟埼玉県:島田美里(神戸幼稚園主任)、近末彩音(神戸幼稚園教諭)、渋谷茉優(神戸幼稚園教諭)、大木朱里(神戸幼稚園教諭)
テーマ:鳥の目を持った保育者になりたい! No.2
より良い保育は保育の振り返りから始まる。の考えから、ECEQ®公開保育をきっかけに、月1回外部講師による勉強会、記録を共有する園内研修により、子どもたちの遊びの記録の取り方の変化をまとめた。まとめたものをより効率よく教員間で共有化するために、ICT化を進め、自分の保育を振り返り、課題、良かったところなどをつかみ、子どもの成長につなげた。
㊱東京都:磯沼美優(明星幼稚園教諭)、中江正司(明星幼稚園副園長)
テーマ:「探究」する心を育む保育の実現に向けた実践と考察
未来を見据え、これまでの教育を振り返った時、教育は今まさに転換期を迎えている。学習者自らが課題を持ち、仲間と協働し、解決に向かっていくという学び方を身に付ける場としての教育の在り方が求められる。私たちはこの部分に着目し、遊びを中心としたカリキュラムの中で、心を動かす体験の機会を充実させてきた。思考力、判断力、創造力を育む探究活動として「めばえの時間」と銘打ち、ねらいを定めて様々な活動を試行してきた。本研究ではこの探究活動「めばえの時間」について、計画と実践のみにとどまらず、その効果と課題について考察し、次につながる改善点を洗い出すこととした。
㊲東京都:関政子(やはた幼稚園園長)、畠山秀美(やはた幼稚園教諭)、塩谷紗弓(やはた幼稚園教諭)、関龍太郎(やはた幼稚園副園長)、浅見優哉(帝京平成大学講師)
テーマ:5歳児の内発性及び創造性に関する一考察-「ひかりとかげ」の遊びの応用及び拡張性に着目して-
普段のあそびに「ひかりとかげ」という身近なモチーフが非日常的な環境に特徴的に強調されて表れ、それに出会うことで新しい発見があり、普段のあそびの幅が広がると考える。年中時より「ひかりとかげ」のあそびにじっくりと触れてきた年長児を中心に、「ひかりとかげ」による表現が、多様な環境、またはあそびと結びつく展開とその過程を共有し、その中からどのように子どもの内発性が育まれ、あそびを創造していくのかということについて研究したものである。
㊳東京都:黒崎知子(武蔵野東第一第二幼稚園統括・総主任)
テーマ:幼児期の学びを保護者に伝えるツールの工夫と改善
子供たちの学びや育ちをポートフォリオシートやクラスだより、行事のプロセスを伝えるドキュメンテーションなどを通して保護者と共有してきた。しかしスマートフォンが普及し、SNSなどの活用が日常化してきている保護者層にとって、文章よりも画像、画像よりも動画で情報を発信するほうが伝わりやすいと感じている。そこで、改めてツールの工夫と改善に取り組むこととした。
㊴神奈川県:白石里奈(認定こども園かもいようちえん主幹教諭)、出口ちひろ(認定こども園かもいようちえん教諭)
テーマ:ちょうどいいってどのくらい?-生活の中の『加減』を探る-
てんとう虫の幼虫を、捕まえようとしてつぶしてしまう3歳児、それを見て「かわいそう」「やさしく」とつぶやく4歳児、程よい力加減で上手に捕まえる5歳児。『ちょうどいい』ってどのくらいかな?という『加減』について考えるきっかけとなった。偶然見かけた子どもたちの姿をヒントに子どもたちの生活の中の様々な『加減』について探っていきたいと思う。
㊵神奈川県:千葉綾子(関東学院六浦こども園主幹保育教諭)、村松直人(関東学院六浦こども園保育教諭)、福田翔(あそび歌作家)
テーマ:子どもの暮らしと表現-見えないものに目をとめて-
子どもの生活そのものが「表現」であり、切れ目なく絶え間なく起こっているものである。また「表現」は形あるものや自らが起こすものだけでなく、目に見えないものや起こってしまうことにこそ意味があると考える。目に見えることの内側にあるもの、起こるときの心持ちに焦点を当て、実践と共に提案していく。
㊶神奈川県:鈴木直江(関東学院六浦こども園園長)、池田幸恵(関東学院六浦こども園教諭)、渡辺勇貴(関東学院六浦こども園教諭)
テーマ:子どものありのままを感じとろうとする大人の在り様
日頃、子どもと生活している私たち。子ども達一人ひとりのその子なりの表しに出会っている。子どもの姿にふれる中で、喜び、迷い、葛藤しながら子どものそばにいる大人としての在り様を考えさせられている。「今」を生きる子どものそのままの姿を尊重しつつ、大人の出来ることは何かを探って行きたい。
㊷神奈川県:一色里絵(認定こども園平和学園幼稚園保育教諭)
テーマ:100日早まる運動会-時期がかわってもかわらない運動会-
昨年度より運動会が10月から6月に移行した。自園の運動会は、年長組の子どもたちにとって主体的に取り組む共同的な学びの集大成と位置付けていたため、運動会の時期がかわることで以前と同様の経験を子どもたちが得ることができるのだろうかという懸念があった。そのために、保育者が「変えた」ところ、そして運動会は「かわった」のか「かわらない」のかを振り返ることで、次への課題を検討したい。
㊸神奈川県:和田理沙(西鎌倉幼稚園教諭)、西村涼(西鎌倉幼稚園教諭)、喜久里やよい(西鎌倉幼稚園副園長)
テーマ:わくわくする保育ってなんだろう??
子どもの遊びを深く考察する時、重く受け止めすぎるゆえに、保育の見通しに悩んだり日々の日誌が客観視しすぎたものになったりしている。今回は、先生も子どもたちもわくわくする保育ってなんだろう?と、保育の原点に戻り、記録の取り方や、子どもたちの声に耳を傾け保育をする心持ちなど、わくわくする保育を意識したことでどう変化したのか発表する。
㊹神奈川県:込山みのり(認定こども園捜真幼稚園主任)、上沢佳代子(認定こども園捜真幼稚園マネージメントリーダー)
テーマ:保育者が働きやすい環境を目指して!-楽しく、一人ひとりの良さを生かし合える保育環境とは-
幼稚園から認定こども園になり、保育時間、預かり保育、保育者の人数など、様々な変化に合わせて自園が取り組んできたことの実践報告。話し合い、引継ぎの時間の持ち方、複数担任の連携方法、保護者とのコミュニケーションの取り方など、工夫してきた点や今後の課題について。
㊺福井県:佐竹了(仁愛女子短期大学附属幼稚園園長)
テーマ:互いに育ちあうインクルーシブ教育の原点は幼稚園から-医療的ケア児(13トリソミー児)と一緒に-
医ケア児が入園を希望された令和2年8月時点では医療的ケア児支援法はなく、看護師配置は合理的配慮による公立幼稚園等に限られる中、受け入れを決めて看護師探しという最初の課題への取り組み。次に、入園前の主治医による職員事前研修から始める体制づくり。そして、始まった医ケア児の幼稚園生活。園児たちが年少から年中、年長へと育つ中で、映像やつぶやき、保護者の感想、教師の記録を基に、インクルーシブ教育とは何かを問いかけたい。