各種教育機関、ご家庭と手を携え、生涯の基盤を担う「幼児教育」の質の向上と子どもの育ちを支えます。

一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構

幼児教育実践学会

幼児教育実践学会

ポスター発表一覧

ポスター発表 平成25月8月24日(土)11:30~13:00

  1. 長崎県:加藤 美香子(三和幼稚園研究員)、高田 忠助(三和幼稚園研究所長)

    テーマ:ダンス教材を使った、活動へのモチベーションと記憶の関連の検討
    幼児期に「目標を達成する」経験をすることは、情緒の発達に良い影響を与えることが知られている。昨年度、本園は、幼稚園教育要領「人間関係」領域 内容(1)、(4)、(6)を参考に、仲間と共に目標を達成する過程での子どもたちのモチベーションの変化を検討、本学会で発表した。本研究では、対象児の「その後」のダンス活動への取り組みと、「動機付け」が与えるモチベーションと記憶の関連について、子どもたちの姿の記録を基に検討を行なった。

  2. 佐賀県:北村 佳枝(牛津幼稚園エンジェル保育園主任保育士)

    テーマ:食を通して生きる力の基盤を育む
    「食育」活動において栄養やマナーなど「食べること」だけを切り離すのではなく、子どもの生活を見直し「生きること」そのものにつながる活動として捉えなおした。園だけではなく家庭や地域との連携が大切である。地域の方や生産者の方のご協力で野菜を育てて収穫する経験をしたり、講演会で和食、みそ汁の良さ、朝食の大切さを保護者に理解してもらい実践へつなげてもらうことができた。子どもたちの食体験を充実させるとともにさまざまな体験を通して感じることを大切にし、保育者や周りの大人がその感動に共感していけるようにしたいと考えている。

  3. 兵庫県:小林 美佐子(神戸女子大学附属高倉台幼稚園園長)、國光 みどり(神戸女子大学附属高倉台幼稚園副園長)、大瀬良 知子(神戸女子大学附属高倉台幼稚園管理栄養士)

    テーマ:ランチョンマットを使用した栄養教育の実施と家庭での活用状況について
    平成17年に「食育基本法」が制定され、平成20年に公示された「幼稚園教育要領」でも「食育」に関する内容が新たに記載されており、幼児期の食育が重要であることがわかる。本園では、昭和63年より完全給食を実施し、保護者が給食当番で配膳の手伝いと試食の参加を行っている。昨年度は、創立40周年を迎え、記念行事で幼児や保護者にお祝いのランチョンマットを作成し配布した。5歳児クラスではそのランチョンマットを使用して栄養教育を実施した。また、アンケート調査結果より家庭での活用状況を把握した。

  4. 兵庫県:國光 みどり(神戸女子大学附属高倉台幼稚園副園長)、小林 美佐子(神戸女子大学附属幼稚園園長)、塩谷 千明(神戸女子大学附属幼稚園教諭)

    テーマ:幼小連携を視野に入れた幼稚園教育における音楽表現の実践を通して-3歳児から5歳児の音楽表現からの一考察-
    幼稚園教育が円滑に小学校教育へと移行接続することは、現在当然の事として教育現場で捉えられてきている。その中にあって、幼児の発達過程において、重要な感性の育ちに関わる領域「表現」における音楽表現は、小学校での音楽教育を念頭におきながら計画実践されることが必要とされてきている。そのような幼稚園教育の実践を通して、小学校教育との接続の可能性を探る。また、本園における3歳児から5歳児までの一貫した3年保育の実践の中から、音楽表現に視座を当て考察をした。

  5. 兵庫県:樋口 詩菜(浜幼稚園保育主任)、秦 賢志(浜幼稚園ディレクター)

    テーマ:ファンタジーのなかで心を動かす幼児期の学びと育ち
    「七歳までは神のうち」。子どもの健やかな成長が困難だった昔、七歳まで生きられるかどうかは神のみぞ知る、という考えからそう云われたらしい。この通説を、七歳までの子どもは神の世界に生き、目にみえない大いなるものと交信できる存在である、と解釈してみる。当園では、しばしば大いなる存在が子どもたちの前に訪れ、子どもは心をフル回転で動かし、想像力を起点にさまざまな力を伸ばす。その出来事のエッセンスを発表する。

  6. 香川県:竹内 友子(亀阜幼稚園教頭)、松田 由紀子(亀阜幼稚園教諭)

    テーマ:メモを活かした保育
    幼児教育は、幼児の主体性と教師の意図がバランスよく絡み合って成り立つものであるが、普段の保育は、教師の発想で行われることが多いのが実態であろう。本園は、子どもの発想を取り入れて展開する保育に変革をするため、子どもを見つめる視点にメモを取り入れる方法を採っている。どのようにメモをとり、子どもの見方や保育に活かし、どのように広げるか等、日々の保育の改善策を提案するものである。

  7. 山口県:冨津 田香(岩国東幼稚園)

    テーマ:幼・小における学びの連続性を考える-幼児期における学びの具現化を目指して
    文部科学省は、幼・小における発達と学びの連続性の観点から、幼・小連携の促進に向けて制度的な障壁を取り除く努力を行なってきた。しかし、制度的な、障壁が取り除かれたとしても実践レベルにおいて、実効性のある有機的な幼・小のカリキュラム連携は、本当に可能であるのか。これこそが現在の幼児教育に突き付けられている課題ではなかろうか。発表者は、こうした点を踏まえて、幼児期における学びの具現化について本園の実践例から提案を行ないたい。

  8. 大阪府:信藤 博之(大阪市立大学博士研究員)、氏井 庸介(大阪歯科大学非常勤講師)、坂井 加奈(大阪歯科大学助教)

    テーマ:園内教育に対する歯科医療アートの導入-コミュニティ教育学の視点から-
    地域社会のニーズに対応した園内教育システムの拡充が求められている昨今において、発音・発声力の向上や、口呼吸などの口腔習癖の解消といった効果が認められる口腔筋機能療法(MFT)の園内導入による歯科医療分野の新たな貢献可能性を提示する。MFTとは、アメリカにおいて幼少期から歯科予防教育として実施されているが、日本における取り組みは至って限定的であり、歯科医療従事者の認知度も低い。そこで今回、園児でも行えるように遊戯療法を取り入れたMFTの有用性について検討する。

  9. 大阪府:芹川 弥生(認定こども園あけぼの幼稚園教諭 全体フリー)、大岩 慎治(認定こども園あけぼの幼稚園教諭 5歳児担任)

    テーマ:A君の3年間を通して
    3年保育で入園したA君は広汎性発達障害との診断を受けた。年少、年中と2年間集団生活を送ったA君は、心身ともに成長が見られ、今年の4月に年長児になった。現在、担任と加配保育者で2年間に見られた成長と特性をもとに、具体的な手立てを考え、関わっている。成長していくA君の姿を目の当たりにし、丁寧に関わり、その子自身にあった関わり方をすることの大切さを実感している。すべての子どもに当てはまることだろう。今回は、少しずつ見られてきたA君の姿や意識の変化、また保育者の関わりが彼にとって何がよかったのかを発表する。

  10. 大阪府:山中 友里(せんりひじり幼稚園教諭(学年主任))、夏堀 彩(せんりひじり幼稚園教務主任)

    テーマ:子どもの姿を写真で綴る教育課程-子どもの育つ道筋を共有するために-
    今までの教育課程は言葉のみでイメージしにくいものであった。そこで、子どもの姿・育ちを写した写真を用いて教育課程を作ってきた。経験年数が少ない保育者や、初めての学年に就く保育者にとっても育ちをイメージしやすいものにと考えた。昨年度作ったものを参考とし、1年を見通したり、保育者とも共有したりしながら今年度さらに内容を充実させたい。

  11. 山形県:長岡 実生(認定こども園竹田幼稚園教諭)

    テーマ:子どもの発想の意外性について
    子ども達の大好きなごっこ遊び。特に年中時は、よりリアルなものを求め始める時期である。そこで、「リアルなお店屋さんごっこ」を保育に取り入れ、クラスみんなでお店作りに取り組んだところ、大人の想像を上回るほどの子どもならではの発想が次々にとび出してきた。また、個から集団へと遊びの幅が変化するこの時期。友達と一緒に遊びを進める中で、自分の考えだけでなく相手の考えにも耳を傾け、共に楽しむ姿をまとめた。

  12. 熊本県:大矢野 隆嗣(小国幼稚園園長)、大矢野 綾子(小国幼稚園副園長)

    テーマ:環境教育としての木育「木とのふれあい」
    地球温暖化、環境保全を考えた時、浪費型社会でなく循環型社会への転換が求められている。再生産が可能で二酸化炭素を固定する循環型の資源と言える木材について、幼児期からの関わりを深めたい。木材の産地であるここ小国おいても子どもたちが木とのふれあう機会は大変少ないのが現状である。北海道が提唱する「木とふれあい、木に学び、木と生きる」という『木育』の基本理念を教育活動に取り入れ園児のみならず教職員の啓発も行いたい。

  13. 静岡県:稲葉 昌代(常葉大学短期大学部附属とこは幼稚園園長)、池田 美穂(常葉大学短期大学部附属とこは幼稚園主任)、松浦 秩保子(常葉大学短期大学部附属とこは幼稚園教諭)

    テーマ:ありがとう実践学会!-今までの保育を振り返り、子ども主体の保育を目指して-
    平成22年度の第1回幼児教育実践学会で大阪せんりひじり幼稚園の10年かけて目指してきた子ども主体の保育実践発表を見聞きし、我々の教師主導型保育を反省。実際にせんりひじり幼稚園に行き保育現場を見学し、子どもが自らあそびたくなるような環境づくり、園内研修の重要性を考えさせられた。
    「実践あるのみ!」を合言葉にし、平成23、24年度の2年間で取り組んできた「保育環境の工夫」・「子どもを観る、待つ保育」・「記録のあり方」、そして見えてきた子どもたちの徐々なる変化、更にはそこから生じる教員の葛藤、今後の課題…まさに試行錯誤で取り組んでいる現状を発表する。

  14. 福島県:川島 千津(みなみ若葉幼稚園主任)、二塚 木綿(会津若葉幼稚園主任)

    テーマ:健康な心身発達のための保育実践、検証と改善
    幼児期の成長発達には、自然の中で遊ぶ時間や空間で、友達と伸び伸びと遊び、保護者や先生に見守られ褒められ励まされ、危険回避の援助をされる環境が重要である。毎年10月に全園児の運動能力測定を行い、全国や園平均のデータと検証し、遊びの感覚で楽しんで取り組んで、心身の成長発達や体力向上を目指している。個人の発達や保育計画・内容が数値に表れ、発育の特徴や傾向を園・家庭が読み取っている。原発事故にともなう制限が心身発達に影響を与えている現状を踏まえ、幼児期にふさわしい保育の質を高めたい。

  15. 兵庫県:志方 智恵子(七松幼稚園主任)、亀山 秀郎(七松幼稚園園長)

    テーマ:手織機を用いた保育実践
    当園では手織機としてさおり機と木製織機(米俵や炭俵の織機)を用いて保育実践を行っている。一本の糸が一枚の布になることを子ども自身が体験を通して知り、一人一人の子どもたちが自分にしか作ることができない布の創作に取り組んでいる。
    また布だけではなく稲やわらといった素材も使用し、毎年園で試行錯誤している実践を発表する。

  16. 兵庫県:片岡章彦(立花愛の園幼稚園主任)、森 陽一(立花愛の園幼稚園)

    テーマ:保育の室を高める為のイメージマップの活用
    自園は、学年のクラス数が多く、学年会が大変重要となる。近年、その学年会が単なる保育手順の伝達の場となっており、各クラスの保育が、学年会での説明手順を追うものになっていた。保育に自分らしさや挑戦も見られず、繰り返しによるマンネリ化も顕著に感じられていた。そこで、保育に広がりと深まりや面白みを持つきっかけ作りとして、学年会でのイメージマップ作りに取り組んだ。そのことによって学年会で皆が声を発し、新たな気づきや、挑戦が生まれた。

  17. 佐賀県:福元 芳子(西九州大学附属三光幼稚園副園長)、山田 貴子・杷野 千晶(西九州大学附属三光幼稚園主任教諭)、田代 祐子(西九州大学附属三光幼稚園教諭)

    テーマ:園生活の中で育ちあう子どもの自立を求めて-子どもを見つめる教師のまなざしを育てる研修から-
    子ども同士のかかわりや育ちあいの中で、子ども自身の自立(学びの自立・生活の自立・精神の自立)への過程を場面記録し具体的な事例をディスカッションすることにより、多様な視点から子どもの姿を捉えることにつながるよう学年毎のグループ構成で研究を行ってきた。経験年数や年齢も違うそれぞれの教師の思いを出し合いながら互いに学び合うことができるような園内研修について昨年度の研究の取り組みを基に考えていきたい。

  18. 福岡県:古賀 千里(中村学園大学付属あさひ幼稚園常勤講師)、那須 信樹(中村学園大学付属あさひ幼稚園園長)、志水 陽子(中村学園大学付属あさひ幼稚園主任教諭)、中村 麻衣(中村学園大学付属あさひ幼稚園教諭)、髙田 理恵(中村学園大学付属あさひ幼稚園管理栄養士)

    テーマ:「子ども理解」を深めるための幼稚園教育実習指導に関する研究-学生—保育者間における『対話』を重視した取り組みより-
    幼稚園教育実習指導に関して、子どもの育ちに目を向けた学生と保育者間において、多様な子ども理解の視点を共有したいと考える。そこで、実際の指導の中での学生間、学生と保育者間での『対話』を重視した指導を行い、5領域の視点を持って子どもの育ちを捉えていくことで、学生並びに保育者の力量形成に繋げていく。

  19. 神奈川県:門馬 尚美(宮前幼稚園学年主任)、柴野 良子(宮前幼稚園全体主任)

    テーマ:充実の年長2学期以降に向けて、1学期の保育を振り返る
    幼稚園における5歳児の育ちはこと集団が相乗しあい、協同しながら社会性・知性・情緒の発達が顕著に変化し、充実していく時期です。年長の2学期以降は、特に仲間同士、目標や価値を共有し、協同的・創造的に活動をつくり出していく年長の保育の醍醐味が味わえる時期です。
    そんな充実の年長の2学期に向けて、1学期にはどのような土台となるあそびや生活、仲間との関係性の保育が必要なのでしょうか?
    宮前幼稚園では、5歳児の1学期、自分の興味のあるあそびの中で夢中になり、深めていくことで自信をつける。そのことからクラスの仲間の中でも自分の思いや意見を表せることが出来るようになることを大切に保育しています。発表では、充実の2学期に向けて1学期のあそびや活動、保育者の関わりはどのようなことが大切か保育実践から振り返り、確かめていく予定です。

  20. 東京都:黒崎 知子(武蔵野東第一幼稚園学年総主任)、宮川 恵美子(武蔵野東第一幼稚園預かり保育主任)、河井 優子(武蔵野東第二幼稚園自閉症児クラス主任)

    テーマ:より魅力的な園庭環境をめざして
    幼児期は環境を通して自ら学んでいく。その環境の一つである園庭における子どもの遊びの現状を捉えて、願いをもって環境を工夫した。さらにその後の子どもの姿を観察して必要な環境を構想するというサイクルで、園庭環境を見直してきた。子どもたちが自らかかわり夢中になって遊ぶような、より魅力的な園庭環境をめざす中で、大切だと考えてきた要素をまとめた。

  21. 神奈川県:石上 雄一朗(平和学園幼稚園教諭)、若林 由美(平和学園幼稚園教諭)、安田 健(平和学園幼稚園教諭)

    テーマ:5歳児の発達と自立(自律)-水族館活動から-
    平和学園幼稚園は、自由保育形態の流れをもつ、自立保育を目指している幼稚園です。そのため、子ども一人一人を大切に自立(自律)を視点に持つ保育を行っています。幼稚園では毎年5月に年長児が江ノ島水族館へ園外保育に向かいます。その園外保育は約1時間の短いものですが、事前準備、見学、製作活動を通して育んでいきます。その一連の流れを自立(自律)という観点をもとにポスターにて発表します。

  22. 福岡県:白川 珠美(きらきら星幼稚園教諭)

    テーマ:4才児の野外活動
    「自然体験」は幼児期の発達を考えるうえで意味を持つ体験だと考えます。しかし、幼児期にふさわしい「自然体験」とはどのようなものか。「自然体験」は幼児の何を育てるのかを明確にすることは難しい問題です。今回のポスター発表では、「4才児の野外活動」の事例をもとにして、4才児の特性に添いながら、4才児の発達を促す「自然体験」とは何かを明らかにしていくことを目指しています。

  23. 福岡県:中村 佳代(わしみね幼稚園教諭)、中尾 暢宏(わしみね幼稚園園長)

    テーマ:特別支援クラスの設置と運用を通しての特別支援の在り方を考える
    近年、園生活において友だちや保育者と適切な人間関係を築けない、あるいはスムーズなコミュニケーションの取れない、特別に支援を要する子どもたちがかなりの勢いで増え続けているように思われる。人間としての基本的な部分が出来上がる幼児期にどのような支援を行えばよいかを考え実行し、特別に支援を要する子どもたちにとって最良の保育環境はいかなるものかを研究することにした。

  24. 福岡県:石丸 有紀(愛宕幼稚園主任)、山澤 かおる(SWITCH COLORS代表)

    テーマ:色と保育とコミュニケーション-子どもが選んだ色による情緒の理解と適切な言葉がけの実践-
    自分の感情を言葉で表現することが未熟な就学前の子どもたちの保護者の中には、"子どもが言うことを聞かず気持ちに余裕が持てない"ことで困り感を強くしている家庭も少なくないと考えられています。子どもの気持ちや行動が理解できず「感情をストレートにぶつけてはいけないとわかっていてもイライラする」など感情コントロールができない傾向の保護者もいることが事前のアンケート調査でも出てきました。今回の研究では色彩心理検査具(キュービック)を用いて、子どもの意志で選んだ色から情動の傾向を推察し、その状態に適切な言葉がけを家庭内と園内双方で行うことで、親子のかかわりと保護者の感情や行動にどのような変化が現れるか省察しました。研究方法としては、教師の園内研修、保護者への研修を行った後、半年間、毎週2回園内にて子どもたちに自由に色を選んでもらい、それを個別に記録。保護者と保育者は子どもたちの情動に適切な言葉かけを園と家庭の双方で実践、変化を記録しました。

  25. 福岡県:石崎 絵美(認定こども園若草幼稚園教諭)

    テーマ:特別な支援を必要とする幼児の状態に応じた計画的、組織的な指導の在り方について
    特別な支援を必要とする幼児に対して行った保育者の工夫などを実践事例を基にしながらまとめる。また、家庭や、専門機関との連携から今後の課題についても取り上げる。

  26. 神奈川県:寺本 安里(鴨居幼稚園教諭)

    テーマ:-公立・私立の枠組みを超えて-1366人の高台への避難訓練
    東日本大震災(H23.3.11)での大津波は想像を超えた被害に驚愕し、悲しみと共に、自園も海の近くであることを改めて思い知らされた。自園が置かれている環境を見直すと、①海から300m(直線距離)②隣接に公立の保・小・中学校がある。横須賀市においても珍しい隣接しあう学校帯、この環境の中で何ができることはないかの思いを巡らしている時に保育園からの相談を受け、幼保連携して小・中学校への働きかけとなり動きが始まった。が、そこには各校種ごとに乗り越えなければならない困難さ、連携してみて初めてわかることがあった。できることを模索し合い、合同避難訓練が実施されたことをお伝えしたい。

平成25年8月18日現在