各種教育機関、ご家庭と手を携え、生涯の基盤を担う「幼児教育」の質の向上と子どもの育ちを支えます。

一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構

幼児教育実践学会

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口頭発表一覧

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口頭発表【I】平成25年8月24日/9:00~10:30

  1. 北海道地区:東重 満(美晴幼稚園園長)、藤野 友紀(札幌学院大学准教授)

    テーマ:放課後保育プレイショップの実践研究からナラティブな保育を試行する
    美晴幼稚園では過年度、放課後の保育をKODOMOprojectプレイショップとして組織し、研究フィールドとしても開放して北海道大学石黒研究室と保育実践の場を共有してナラティブなあそびについて検討した。そこでは、幼稚園の保育者ばかりでなく大学教員をはじめ大学院博士課程後期および修士課程の大学院生があそびを計画し実践しながら、それぞれの関心領域について継続して研究した。その成果を中心としながらも、放課後保育を「預かり保育」という枠にとどめずに保育実践のパイロット研究として位置づける試行について報告し議論したい。

  2. 東北地区(青森県):松橋 恵美(認定こども園百石幼稚園副園長)、立崎 博則(青森中央短期大学保育学科助手)

    テーマ:保育を広げる自己評価の在り方「理想の保育は園庭の外に」
    理想の保育を追及するためには何が必要か?自園の得意な造形分野からスタートした実践研究でしたが、保育者の資質の問題、理想の保育とは?と思いが深まっていく中で迷いながら実践を重ねていくうちに、思いもよらぬ取り組みが自己の保育を見つめるきっかけになりました。それは言い換えれば「外部評価」「自己評価」でした。その答えにたどり着いた道筋を発表します。

  3. 関東地区:秋山 恵子(清心幼稚園教諭)、茂木 一司(群馬大学教育学部教授)

    テーマ:生活の中での幼児と保育者の育ちを考える
    前年度の関東地区教員研修大会で、「3・4・5歳児の生活をふまえた学びの連続性を考える」をテーマに問題提起をした。その際、幼児が主体的に遊び学んでいくためには、どのような環境が望ましいのか、保育者の主体性や柔軟性についても考え、探求してきた。今年度は引き続き、幼児が生活(遊び)の中で多様な環境とかかわる姿、および保育者の変化にも着目して研究を進めている。なお本学会では、主に5歳児の保育実践からアプローチする。

  4. 九州地区(大分県):川原 恒太郎(ひまわり幼稚園園長)、米持 武彦(大分県教育委員会佐伯教育事務所次長兼指導課長)

    テーマ:幼稚園における学校評価の研究
    本学園は平成23年度幼稚園教育理解推進事業(都道府県協議会)の研究発表を受けるにあたり「学校評価」について研究を進め発表を行ないました。研究発表だけで終わるのではなく、自園の取り組みとして2年間行ってきましたが、自己評価から学校関係者評価・第三者評価と繋ぐ取り組みができていない現状を鑑み、自園における学校評価についての取り組みを発表させていただきます。

  5. 神奈川地区:佐伯 妙有(伊勢原ひかり幼稚園副園長)、佐藤 康富(鎌倉女子大学短期大学部初等科教授)

    テーマ:幼児理解を中心とした保育の質の向上を目指した研修のあり方
    昨今、保育の質の向上や教師の資質能力の向上が求められています。このような中にあって、公益社団法人神奈川県私立幼稚園連合会の研究特別委員会A部会は、保育の原点でもある幼児理解を中心に据えながら、どう子どもの姿を読み解き、保育実践に繋げていくのかを検討し、保育実践の質的向上を目指しています。また、参加者が自園でのファシリテータとなって、保育の改善に努められるようワークショップ型の研修を深めています。

  6. 東海北陸地区(静岡県):望月 雅世(大里東幼稚園園長)、神長 美津子(國學院大學人間開発部教授)

    テーマ:遊びの充実研究
    私たち遊びの充実プロジェクトは「幼稚園の質の向上を図るためには、幼児の生活そのものである遊びの充実が不可欠である。そこで、幼児の遊びを充実させるための環境構成や援助、遊びの中での幼児の学びなどについて研究すること」を目的として、平成24年度、25年度にわたり研究を進めています。まずは遊びの充実とはどういう事かを中心に、充実につながるキーワードを提示すべく研究を重ねています。

  7. 福岡県:甲斐 裕美(門司こばと幼稚園教諭)、田中 敏明(福岡教育大学名誉教授)

    テーマ:幼児の健康な心と体を育む-一輪車を研究教材として-
    主体的に体を動かし、日々の遊びのなかから、子どもたちが楽しみながら運動能力の向上や心の成長をはかっていくことで、育っていく力について考えていきたい。子どもたちの発達は、さまざまな側面から考察することができるが、本園では、一輪車を導入しており、その取り組みから見られる幼児の心身の発達は、非常に興味部会ものであるため、今回は、一輪車を研究教材として取り上げ、その取り組みを中心として発達について研究してみたい。

口頭発表【II】平成25年8月24日/12:45~14:15

  1. 愛知県:村手 敦(九品寺幼稚園園長)、伊藤 園子(中部大学非常勤講師)

    テーマ:絵本が好きな子どもを育てるために
    私たちは、日常の保育の中で「子どもに絵本を親しんでほしい」「もっと絵本を好きになってほしい」という願いを持ちながら、幼児と絵本をつなぐ援助をしています。そんな時にすぐ絵本の世界に入り込める子がいる反面で、あまり興味を示さない子がいます。そこで、幼児が絵本に親しむためには、どのような働きかけが大切なのかを考えていくことにしました。

  2. 大阪地区:築地 典子(大阪商業大学附属幼稚園主任教諭)、瀧川 光治(関西国際大学教育学部准教授)

    テーマ:「子どもの"不思議"の世界を育む」-保育の中の科学あそび-
    子どもは「不思議なこと」が大好きです。「あれ?おかしいな?」「どうなってるのかなぁ」等と考え、自分も「やってみようかな」と思うそのプロセスが「科学する心」と私たちは考えます。そして、実際に納得がいくまで試行錯誤を繰り返し、チャレンジしていく中で子どもたちの学びが育まれていきます。そのためには、私たち保育者は保育内容をどのように考え、教材をどのように整えればよいのか。子どもたちの日常の中にある「不思議発見」から「科学する心」を育てていくにはどうすればよいのかを考えてみました。

  3. 近畿地区(和歌山県):山下 悦子(和歌山中央幼稚園園長)

    テーマ:親の養育態度とこどものその後の発達-第1子とそれ以外のこどもの発達の違い-
    社会の変化により、子どもの成育環境・子育てへの考え方が大きく変化した。本園で30年にわたり継続実施してきた社会成熟度検査・体力測定等の結果に基づいて、子どもの育ちがどのように変化しているかを整理し、幼児期の発達課題を踏まえながら、保護者への援助のあり方を考察したい。

  4. 中国地区(島根県):長島 一枝(北陵幼稚園園長)、児玉 恵美子(北陵幼稚園主任)

    テーマ:広く、深く、ていねいに保育の質を考える-教師の指導性について-
    子どもを育てるということは、教師の責任が問われると考える。日々どのような生活を創造していくか「広く、深く、ていねいに保育の質を考える」とは、どのような保育を意味するのか、3歳児~5歳児の発達段階を踏まえた指導方法から保育内容を明らかにし、主題に迫っていきたいと考える。特に、サブテーマである教師の指導性について一人ひとりの子どもを理解することと教師に求められている指導方法を明らかにしていきたい。

  5. 四国地区(高知県):堂本 真実子(若草幼稚園園長)

    テーマ:体験と表現の連続性について-作品展「木」への取り組みを通して-
    本園が所有する「すくすくの森」での「木」にかかわる体験を、各学年が発達にふさわしいかたちで表現へと変えていく過程をまとめていく。そして、そこから得られた子どもの学びがどのようなものであったかについて明らかにするとともに、その学びを保証する保育カリキュラムの在り方について、体験の質と表現に関わる環境の構成、保育者の援助という3つの視点から考察する。

  6. 福岡県:淵 和子(霧ヶ丘幼稚園長)、北野 幸子(神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授)

    テーマ:幼児期の人権教育/実践の場から考える人権教育カリキュラム
    いじめや虐待等で子どもの人権が、はなはだしく侵害されている深刻な現実は、今、社会問題化している。この深刻な現実をなくしていくためにも、人権意識を幼児期からどのように育てるかは大切なテーマであると考える。しかし、幼児期の人権教育をどう捉えたらよいのか、また、保育の現場で人権教育をどう実践して行けばよいのかは難しい課題でもある。事例研究を主に、保育の場に即して考えていく研究発表としたい。

  7. 東京地区:永田 陽子(日本女子大学附属豊明幼稚園園長)、町山 太郎(まどか幼稚園園長)

    テーマ:遊びに焦点をあて、保育の質の向上を図る
    25年度、26年度の2年間の実践研究として、遊びに焦点をあて、保育の質の向上を探っていきます。今年度は園長・主任・教諭を対象に、「保育の質について」「質の高い遊びとは」などの意識調査を行い、その結果と実践事例から、保育の質を高めていくために、遊びの質をどのようにとらえていけばよいのかを検討し、保育実践へと繋げていきたいと考えています。

平成25年6月12日現在