各種教育機関、ご家庭と手を携え、生涯の基盤を担う「幼児教育」の質の向上と子どもの育ちを支えます。

一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構

事業報告

一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構

平成27年度

平成27年度会合等の概要

(1)理事会
平成27年 5月7日 第6回理事会 (17人出席) 〔東京・私学会館〕
11月10日 第7回理事会 (18人出席) 〔東京・私学会館〕
平成28年 3月4日 第8回理事会 (12人出席) 〔東京・私学会館〕
(2)評議員会
平成27年 5月29日 第5回評議員会 (12人出席) 〔東京・私学会館〕
平成28年 3月22日 第6回評議員会 (11人出席) 〔東京・私学会館〕
(3)監査会
平成27年 4月21日 監査会 (5人出席) 〔東京・全日私幼研究機構会議室〕
10月30日 監査会 (5人出席) 〔東京・全日私幼研究機構会議室〕

委員会活動等一覧

平成27年 4月4日 研修カリキュラム小委員会 東京・全日私幼研究機構会議室
4月13日 研修俯瞰図PT 大阪・大阪ガーデンパレス
4月15日 調査広報委員会 東京・全日私幼研究機構会議室
4月16日 研究研修委員会 東京・私学会館会議室
5月7日 学校評価の推進・文科省委託事業小委員会 東京・私学会館会議室
5月7日 2歳児プロジェクト 東京・東京家政大学ナースリールーム
5月8日 研修カリキュラム小委員会 東京・私学会館会議室
5月11日 幼児教育実践学会打合会 福島・郡山女子大学
5月19日 研究研修委員会 東京・グランドヒル市ヶ谷
5月20日 調査広報正副委員長会 東京・全日私幼研究機構会議室
6月2日 調査小委員会 東京・全日私幼研究機構会議室
6月8日 研究研修委員会 東京・私学会館会議室
6月9日 研修俯瞰図PT 大阪・大阪ガーデンパレス
6月15日 調査広報委員会 東京・私学会館会議室
6月18日 研究研修委員会 神奈川・あじさい荘
6月18日 2歳児プロジェクト 神奈川・あじさい荘
6月19日 公開保育コーディネーター養成講座 東京・砂防会館
6月19日 研修カリキュラム検討小委員会 東京・砂防会館
7月8日 研究研修委員会 東京・私学会館会議室
7月9日 調査小委員会 東京・全日私幼研究機構会議室
7月19日 免許状更新講習 東京・私学会館会議室
7月20日 免許状更新講習 東京・私学会館会議室
7月22日 砂場研究打合会 東京・全日私幼研究機構会議室
7月29日 幼児教育実践学会打合会 福島・郡山女子大学
8月17日 研究研修委員会 福島・郡山女子大学
8月18日 幼児教育実践学会 福島・郡山女子大学
8月19日 幼児教育実践学会 福島・郡山女子大学
8月19日 フォローアップ研修会 福島・郡山女子大学
8月19日 研修カリキュラム検討小委員会 福島・郡山女子大学
8月24日 調査小委員会 東京・私学会館会議室
9月9日 調査広報委員会 東京・全日私幼研究機構会議室
9月18日 研究研修委員会 東京・私学会館会議室
9月18日 学校評価の推進・文科省委託事業小委員会 東京・私学会館会議室
9月24日 2歳児プロジェクト 東京・私学会館会議室
9月24日 学校評価の推進・文科省委託事業小委員会 東京・全日私幼研究機構会議室
9月25日 調査小委員会 東京・全日私幼研究機構会議室
9月28日 砂場研究打合会 東京・全日私幼研究機構会議室
10月13日 研究研修委員会 東京・私学会館会議室
10月13日 学校評価の推進・文科省委託事業小委員会 東京・私学会館会議室
11月9日 研修カリキュラム検討小委員会 大阪・大阪ガーデンパレス
11月12日 学校評価の推進・文科省委託事業小委員会 東京・全日私幼研究機構会議室
11月17日 調査広報委員会 東京・全日私幼研究機構会議室
11月18日 学校評価の推進・文科省委託事業小委員会 東京・全日私幼研究機構会議室
11月18日 研究研修委員会 東京・私学会館会議室
11月27日 研究研修委員会 東京・東京大学
11月27日 園長・リーダー研修会 東京・東京大学
11月28日 園長・リーダー研修会 東京・千代田女学園
11月29日 園長・リーダー研修会 東京・東京大学
11月29日 学校評価の推進・文科省委託事業小委員会 東京・東京大学
12月11日 学校評価の推進・文科省委託事業小委員会 兵庫・はまようちえん
12月16日 学校評価の推進・文科省委託事業小委員会 兵庫・はまようちえん
12月19日 免許状更新講習 東京・私学会館会議室
12月20日 免許状更新講習 東京・私学会館会議室
平成28年 1月9日 研究研修委員会 東京・私学会館会議室
1月10日 乳幼児保育実践政策学セミナー 東京・東京大学
1月16日 学校評価の推進・文科省委託事業小委員会 大分・ひまわり幼稚園
1月18日 学校評価の推進・文科省委託事業小委員会 東京・やはたみずのとう幼稚園
1月20日 研究研修委員会 京都・京都ガーデンパレス
1月21日 学校評価の推進・文科省委託事業小委員会 京都・京都ガーデンパレス
1月21日 全国研究研修担当者会議 京都・京都ガーデンパレス
1月21日 砂場研究打合会 京都・京都ガーデンパレス
1月22日 全国研究研修担当者会議 京都・京都ガーデンパレス
1月27日 調査広報委員会 東京・全日私幼研究機構会議室
2月12日 学校評価打合会 東京・全日私幼研究機構会議室
2月15日 研究研修委員会 東京・私学会館会議室
2月16日 公開保育コーディネーター養成講座 東京・私学会館会議室
2月20日 学校評価打合会 東京・全日私幼研究機構会議室
2月26日 学校評価打合会 東京・全日私幼研究機構会議室
2月26日 教育要領打合会 東京・全日私幼研究機構会議室
2月29日 調査広報委員会 佐賀・ホテルニューオータニ佐賀
3月15日 研究研修委員会 東京・私学会館会議室
3月16日 教育要領について財団としての考えをまとめる会 東京・全日私幼研究機構会議室
3月23日 調査小委員会 東京・全日私幼研究機構会議室
3月29日 砂場研究事前説明会 東京・私学会館会議室

1、幼児教育にかかわる者の資質向上に関する事業

(1)平成28・29年度「教育研究課題」の検討・作成ならびに研修俯瞰図の改訂

平成28・29年度「教育研究課題」の検討・作成を行った。あわせて「保育者としての資質向上研修俯瞰図」の内容について改訂を行い周知した。

(2)幼稚園・認定こども園における学校評価の完全実施に向けた事業の企画・検討

昨年度に引き続き、文部科学省委託事業「平成27年度幼児教育の改善・充実の調査研究」について企画・検討を行い、公開保育を実施し、評価者や参加者の外部の視点を導入することよって自園の良さや課題を見つけていくこと等により第三者評価としての役割を果たすことを目指す「公開保育コーディネーター養成講座」を企画実施した。
今年度の受講者は全国から約68名。事前講義として平成27年6月19日に東京・砂防会館において岡健大妻女子大学教授による講義を行った。公開保育、保育後振り返り、ワークショップについては各地区で取り組み、平成28年2月16日に東京・私学会館において養成講座を開催して全過程を終了した。
また、平成25年度、平成26年度の受講者を対象としてフォローアップ研修を企画し、8月19日(水)、福島県郡山市・郡山女子大学において開催。43名が出席し、コーディネーターとしての質の担保と更なるスキルアップを図った。

北海道地区=〔公開保育〕11月6日(北海道・百合が原幼稚園)、
〔ワークショップ〕12月16日(北海道・百合が原幼稚園)

東北地区=〔公開保育〕10月23日(山形県・竹田幼稚園)、
〔ワークショップ〕10月24日(山形県・山形県私学会館)

関東地区=〔公開保育〕8月5日(茨城県・つくば白帆幼稚園)、
〔ワークショップ〕8月5日(茨城県・つくば白帆幼稚園)

神奈川地区=〔公開保育〕11月21日(神奈川県・南大野幼稚園)、
〔ワークショップ〕12月14日(神奈川県・南大野幼稚園)

東京地区=〔公開保育〕9月17日(東京都・福島学園幼稚園)、
〔ワークショップ〕9月25日(東京都・福島学園幼稚園)

東海北陸地区=〔公開保育〕10月28日(愛知県・国風第三幼稚園)、
〔ワークショップ〕12月2日(愛知県・名古屋ダイワビル)

近畿・大阪地区=〔公開保育〕7月23日(大阪府・庄内幼稚園)、
〔ワークショップ〕7月24日(大阪府・庄内幼稚園)

中国地区=〔公開保育〕8月21日(広島県・かえで幼稚園)、
〔ワークショップ〕8月21日(広島県・かえで幼稚園)

四国地区=〔公開保育〕10月28日(愛媛県・木の実幼稚園)、
〔ワークショップ〕10月28日(愛媛県・木の実幼稚園)

九州地区=〔公開保育〕平成28年1月16日(大分県・ひまわり幼稚園)、
〔ワークショップ〕平成28年1月16日(大分県・ひまわり幼稚園)

(3)免許状更新講習等についての企画・検討

  • 文部科学大臣の認定を受け、平成27年度は全国で94講習(必修18講習、選択76講習)を実施。延べ人数9,083人が受講した。
  • 本財団独自事業として、7月19日・20日、12月19・20日の2回、東京都千代田区において免許状更新講習必修講習を開催した。
  • 教育職員免許法施行規則等の一部改正により平成28年4月より新たに追加される「選択必修領域」について、都道府県への周知を行った。

(4)「幼児教育実践学会」の実施

「第6回幼児教育実践学会」を平成27年8月18日(火)・19日(水)に(公社)福島県私立幼稚園連合会共催のもと、福島県郡山市・郡山女子大学において開催。全国から約1,200名の参加を得た。シンポジウムⅠでは、「福島の子どもたちの今とこれからに寄り添う~大震災・原発事故という未曽有の状況の中で~」をテーマに行われ、福島県いわき市・ほうとく幼稚園副園長・生駒恭子氏、医療法人仁寿会菊池記念こども保健医学研究所所長・菊池信太郎氏をシンポジストに迎え、コーディネーターとして東重満(公財)全日私幼研究機構縦断研究チーム座長が行った。続いてシンポジウムⅡでは、「自園の事例研究の在り方~日常のケース会議から~」をテーマに、大妻女子大学教授の岡健氏を講師に迎え、事例提供者として千葉県・コスモス幼稚園より松丸聡美氏、勝股美穂氏、佐藤知佳氏、コーディネーターとして安達譲研究研修委員長が行った。2日目は午前の口頭発表Ⅰでは13発表、午後の口頭発表Ⅱでは14発表が行われた。また昼食の時間と並行して、40のポスター発表が行われた。

(5)全国研究研修の推進

①全国研究研修担当者会議の開催

1月21日(木)・22日(金)の両日、京都府京都市の京都ガーデンパレスにおいて、「平成27年度全国研究研修担当者会議」が開催。全国から都道府県研究研修担当者等あわせて約120名の先生方が出席した。1日目は「研究研修委員会の取り組み」について安達譲・研究研修委員長、安家周一(公財)全日私幼研究機構副理事長から報告を行った。講演Ⅰでは「今後の幼児教育・保育の方向性と園長のリーダーシップ」をテーマに東京大学大学院教授の秋田喜代美氏が講演を行った。 講演Ⅱでは「0~2歳児の発達と保育」をテーマに、東京家政大学ナースリールーム主任保育士の井桁容子氏が講演を行った。その後各地区ごとでグループディスカッションを行った。2日目は「公開保育をとおしての教育・保育の質の向上をめざして」についてパネルディスカッションとグループ討議が行われた。

②地区教育研修大会の実施

北海道地区=7月30日・31日(北海道・札幌市)
札幌ブロック:10月3日・4日(札幌市)
 道央ブロック:8月29日(岩見沢市、長沼町、美唄市・由仁町)
 道北ブロック:10月10日(旭川市)
 道東ブロック:10月3日(帯広市)
 道南ブロック:10月10日(室蘭市)
東北地区=10月23日・24日(山形県・山形市)
関東地区・神奈川地区=8月4日・5日(茨城県・つくば市)
東京地区=7月22日・23日(東京都・千代田区)
東海・北陸地区=7月30日・31日(岐阜県・岐阜市)
近畿地区・大阪地区=7月22日・23日(大阪府・大阪市))
中国地区=8月20日・21日(広島県・広島市)
四国地区=8月4日・5日(徳島県・徳島市)
九州地区=8月17日・18日(大分県・大分市)

③地方の教育研修体制のサポート

各地域における教育研修体制のサポートについて検討を行い、各都道府県における研修会に対しての助成事業を行った。

④園長研修の企画・検討

全国の幼稚園・認定こども園の園長等を対象とした研修について、教育のリーダーとして必要な研修内容等について検討を行い、「教育・保育を創る」「マネジメントを構築する」「保護者・地域・社会・行政との連携をつなぐ」を3つの課題を中心にカリキュラム案を作成。
11 月27 日(金)・28 日(土)・29 日(日)の3 日間、「園長・リーダー研修会」が開催し、全国から130名が参加した。
1日目は東京大学福武ホールを会場に、(公財)全日私幼研究機構田中雅道理事長より「今、園長・リーダーに必要なこと」をテーマに講義が行われた。次に、聖心女子大学教授の河邉貴子氏より「乳幼児教育の重要性」をテーマに講義が行われた。続いて、秋田喜代美東京大学大学院教授より「世界の幼児教育の実際」をテーマに講義が行われた。1日目の最後に安達譲研究研修委員長をコーディネーターに、淵上孝文部科学省初等中等教育局幼児教育課長、湯川秀樹同省初等中等教育局幼児教育課幼児教育調査官、秋田喜代美東京大学大学院教授、田中雅道(公財)全日私幼研究機構理事長によるパネルディスカッションが「今日的な教育・保育の課題とは何か」をテーマに行われた。
2日目は千代田女学園を会場に移し、講師に西南学院大学教授の門田理世氏を迎え、黒田秀樹研究研修副委員長のコーディネートで「幼児を理解する視点・子どもの視点から保育を語ること」をテーマに講義とグループワークが行われた。全日私幼連経営委員会の運営により「事故やトラブルに対する危機管理をどう進めるか/我が園の実際に照らして」をテーマにグループワークが行われた。グループワーク終了後、東京都市大学人間科学部客員准教授の猪熊弘子氏を講師に「死を招いた保育」をテーマに講義が行われた。2日目の最後に、「私立幼稚園のマネジメントに求められる園長・リーダ—の役割」をテーマに(公財)全日私幼研究機構安家周一副理事長をコーディネーターに全日私幼連会長香川敬氏と全日私幼連経営研究委員長橋本幸雄氏の3名による鼎談が行われた。
3日目は東京大学福武ホールを会場に、(一社)日本体験学習研究所の杉山郁子氏による、「人間関係づくり」のグループワークが行われた。3 日間の研修の締めくくりとして文部科学省初等中等教育局長小松親次郎氏を迎え「これからの幼稚園教育の在り方について」をテーマに講義が行われた。

(6)「研修ハンドブック」の活用周知・頒布

幼稚園・認定こども園における学校評価に伴い、各教員の研修履歴等が残せるよう「保育者としての資質向上研修俯瞰図」にもとづき、「新版・研修ハンドブック」を発行した。

(7)優秀教員表彰者制度の実施

本財団「優秀教員表彰者」制度の要項等に従い表彰者を5人選定し、第6回幼児教育実践学会(8月18日)において表彰式を行なった。

(8)「いのちを大切にする日」への取組み

命の貴さに向き合うなかで命あることに感謝すると共に、3月11日の出来事に思いを寄せる日を制定し各地域・各園での取組みを奨励した。

2、幼児教育に関する調査及び研究

(1)乳幼児期の子育ち環境のあり方の研究

乳児も含めた小学校入学前の子どもの育ちにとって、本当に必要な環境とは何かについて研究を行った。また、幼稚園の環境として砂場に焦点を当て、遊びの中での行動や人間関係、言葉の発達などについて調査し、子どもの育ちの視覚化を図った。

(2)幼児教育実践事例研究

各都道府県、各地区等で研究されている実践事例について、幼児教育実践学会において口頭発表ならびにポスター発表で研究発表を行い、その研究発表概要を私幼時報に毎号掲載した。

(3)5歳児が幼稚園にいることの意味を考える

「5歳児が最年長であるがゆえに育つこと」、についての実践研究にあたっては、今後仮説をたてて検討していきたい。

(4)幼稚園教育の改善・充実調査研究委託事業

幼稚園における喫緊の課題である「乳児の育ちと満3歳児保育の在り方」「預かり保育の課題と見直し」についての調査研究を公募・選考し委託事業の実施について検討を行った。

(5)幼稚園における特別支援教育の充実に関する調査研究

幼稚園における特別支援教育の充実に関し、関係機関と協力し個別の教育支援計画と指導計画の立案等について調査研究し、その周知に努めたい。

(6)学校評価

昨年に引き続きコーディネーターの養成と公開保育を活用した学校評価実施支援システムの充実を図りながら学校評価実施支援の一環として学校関係者評価を活性化し、理解されにくい幼児教育の質や成果について保護者や地域社会と共有し、結果として教育の質の向上を支援する仕組みとなるよう実施・検討を行いながら自己評価ならびに学校関係者評価の実施率向上についても検討を行った。また、「私立幼稚園の学校評価における園長等のリーダーシップに関する研究—教育の質向上に係る園長等研修との関連性—」、「公開保育コーディネーター(評価者)ハンドブック(改訂版)」「幼稚園・幼保連携型認定こども園における評価実施施行例」を作成した。認定こども園の第三者評価については、「幼稚園・幼保連携型認定こども園における評価実施試行例」を用いて、東京都、兵庫県、大分県の認定こども園3園において実施した。

(7)東日本大震災への対応

本財団で企画・制作した記録映像を用いて、東日本大震災で被災された私立幼稚園の復興への取り組みについてを各地区の研修会等で取り上げた。

3、家庭・地域における幼児期の教育力向上への支援と広報活動

(1)PTAしんぶんの発行

PTAしんぶんでは「子どものしあわせを願う親と先生のひろば」をスローガンに、幼児教育や幼児の発育・子育てに役立つ情報等を掲載した。4月号は全国の私立幼稚園全園児に対して配付を行い、安倍晋三内閣総理大臣からのメッセージも掲載した。
毎号、有名人の子育て体験や幼稚園体験、子育てにかかる学識経験者からのコメント、子育てのヒント、全国の園長等が執筆する「育ての心」「ふれあい」などのコラムも掲載した。

(2)賛助会員の加入促進

PTAしんぶん4月号を全園児に配付する等、積極的に働きかけて、賛助会員の加入促進に努めた。

(3)私幼時報の発行

子ども・子育て支援新制度、政府予算概要、乳幼児教育国際シンポジウム報告、地区教研大会などの研修大会の内容、免許状更新講習一覧、第6回幼児教育実践学会の口頭発表・ポスター発表の概要等を掲載するなどの情報提供を行った。

(4)ホームページを活用した広報活動

平成27年度よりホームページをリニューアルし、内容を充実させ、見やすく分かりやすいページにした。

(5)調査の実施

現代の子どもの生活の実態を把握し、子どもの育ちにとってより良い環境とは何かを研究をするため調査について検討し、「現代の子どもの生活実態調査」を実施。幼稚園12都道府県、24園(配付4,384枚 回答3,782人(86.3%))、認定こども園10都道府県、10園(配付1,823枚 回答1,570人(86.1%))のご協力により回答を得られた。平成28年度はその集計結果を分析し、広報啓発活動に努める。

(6)幼児教育の発展に寄与する絵本の顕彰

第7回ようちえん絵本大賞は、「新しい絵本をみつけよう」をテーマに、いろいろなジャンルから、“子どもに読み聞かせたい絵本"、“お父さん・お母さんにお勧めしたい絵本"を選考の基準として、最近出版された絵本の中から調査広報委員会が選考を行った。その結果、特別賞3作品を含む14冊の絵本が第7回ようちえん絵本大賞に選ばれた。
【(公財)全日私幼研究機構理事長賞】アンドルーのひみつきち(岩波書店)、【調査広報委員長賞】ライオンをかくすには(ブロンズ新社)、【こどもがまんなかPROJECT賞】おかあさん だいすきだよ(金の星社)、おかあしゃん。はぁい。(佼成出版社)、ふまんがあります(PHP研究所)、ほうれんそうは ないています(ポプラ社)、びっくりゆうえんち(教育画劇)、ゆきのひのいえで(あすなろ書房)、12にんのいちにち(あすなろ書房)、きょうのおやつは かがみのえほん(福音館書店)、しーっ!ひみつのさくせん!(BL出版)、自然のとびら(アノニマ・スタジオ)、にちようびの森(ハッピーオウル社)、わたしの「やめて」(朝日新聞出版)

(7)こどもがまんなかPROJECT推進のための広報活動

PTAしんぶん、私幼時報、ホームページ等において、「こどもがまんなかPROJECT」にかかる記事の掲載や告知を行うなどして、こどもがまんなかPROJECT推進のための広報活動を行った。

4、幼児教育における国際交流等に関する事業

平成28年1月10日(日)に開催された東京大学乳幼児保育実践政策学セミナー「園におけるリーダーシップ:東アジアの改革動向」に協力・後援し、役員等を派遣した。また、昨年度行われた乳幼児保育実践政策学シンポジウム「北欧諸国における乳幼児教育から小学校教育への連続性」、乳幼児保育実践政策学シンポジウム「幼児教育における学びを支えるリーダーシップの育成」の報告を私幼時報に毎月掲載した。

5、本財団の組織・運営に関する事項

(1)各都道府県団体との連携強化

各都道府県団体と連携を図りながら上記の事業に取組み、成果を得られた。

附属明細書

平成27年度事業報告には、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則第34条第3項に規定する「事業報告の内容を補足する重要な事項」が存在しないので作成しない。