各種教育機関、ご家庭と手を携え、生涯の基盤を担う「幼児教育」の質の向上と子どもの育ちを支えます。

一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構

事業報告

一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構

平成25年度

平成25年度会合等の概要

(1)理事会
平成25年 5月7日 第1回理事会 (20人出席) 〔東京・私学会館〕
平成26年 2月28日 第2回理事会 (20人出席) 〔東京・私学会館〕
(2)評議員会
平成25年 5月28日 第1回評議員会 (18人出席) 〔東京・私学会館〕
平成26年 3月28日 第2回評議員会 (18人出席) 〔東京・私学会館〕
(3)監査会
平成25年 4月19日 監査会 (5人出席) 〔東京・私学会館〕
10月30日 監査会 (5人出席) 〔東京・私学会館〕

委員会活動等一覧

平成25年 4月3日 調査広報委員会 〔東京・全日私幼連事務局〕
4月23日 研究研修委員会 〔東京・私学会館〕
5月12日 縦断研究打合会 〔福岡・福岡ガーデンパレス〕
5月13日 実践学会、研究担当者会議等小委員会 〔福岡・福岡ガーデンパレス〕
5月14日 ホームページに関する小委員会 〔東京・全日私幼連事務局〕
6月4日 調査広報委員会 〔東京・全日私幼連事務局〕
6月6日 縦断研究打合会 〔東京・全日私幼連事務局〕
6月14日 研究研修委員会 〔東京・私学会館〕
6月27日
6月28日
公開保育コーディネーター養成講座 〔東京・日本大学本部、武蔵野東第一・第二幼稚園〕
7月3日 正副理事長会 〔東京・全日私幼連事務局〕
7月20日 正副理事長・正副委員長会 〔東京・全日私幼連事務局〕
7月27日 公開保育コーディネーター養成講座打合会 〔東京・武蔵野東第二幼稚園〕
7月30日 調査広報委員会 〔東京・全日私幼連事務局〕
8月22日 研究研修委員会 〔福岡・福岡ガーデンパレス〕
8月23日
8月24日
第4回幼児教育実践学会/公開保育コーディネーター養成講座 〔福岡・都久志会館、ホテル福岡ガーデンパレス、天神クリスタルビル〕
8月30日 正副理事長会 〔東京・全日私幼連事務局〕
9月4日 正副理事長・正副委員長会 〔大阪・大阪ガーデンパレス〕
9月24日 正副理事長・正副委員長会 〔東京・私学会館〕
9月24日 研究研修委員会 〔東京・私学会館〕
9月25日 調査広報委員会 〔東京・私学会館〕
11月7日 学校評価の推進、文科省委託事業等小委員会 〔東京・全日私幼連事務局〕
11月5日 ホームページに関する小委員会 〔東京・全日私幼連事務局〕
11月22日 研究研修委員会 〔東京・私学会館〕
11月25日 調査広報委員会 〔東京・全日私幼連事務局〕
12月5日 学校評価の推進、文科省委託事業等小委員会 〔東京・私学会館〕
平成26年 1月17日 学校評価の推進、文科省委託事業等小委員会 〔大阪・大阪ガーデンパレス〕
1月22日 実践学会、研究担当者会議等小委員会 〔京都・京都ガーデンパレス〕
1月23日 研究研修委員会 〔京都・京都ガーデンパレス〕
1月23日
1月24日
全国研究研修担当者会議/公開保育コーディネーター養成講座 〔京都・京都ガーデンパレス〕
1月29日 震災記録映像打合会 〔東京・全日私幼連事務局〕
2月4日 拡大正副理事長会 〔東京・全日私幼連事務局〕
2月12日 調査広報委員会 〔東京・全日私幼連事務局〕
2月13日 研究研修委員会 〔東京・私学会館〕
2月27日 学校評価の推進、文科省委託事業等小委員会 〔東京・全日私幼連事務局〕
2月28日 震災記録映像打合会 〔東京・私学会館〕
3月5日 ホームページに関する小委員会 〔東京・私学会館〕
3月6日 震災記録打合会 〔東京・協映〕
3月10日 縦断研究・砂場研究打合会 〔神奈川・宮前幼稚園〕
3月29日 幼児教育国際シンポジウム 〔東京・東京大学〕
3月30日 縦断研究・砂場研究打合会 〔東京・全日私幼連事務局〕

「平成26・27年度「教育研究課題」の検討・作成

平成26・27年度の教育研究主題を策定するにあたっては、平成24・25年度の課題の主旨を継続し、発展させ内容について検討が行われた。主題を「子どもの『今』に寄り添い、子どもと『未来』をきずく-保育臨床の視点を大切に、保育の質を高めよう-」とし、2つの重点課題、7つの課題、3つの特別分野を設定。10月に各都道府県私幼団体に配付し、同時にホームページに掲載した。

幼稚園における学校評価の完全実施に向けた事業の企画・検討

文部科学省委託事業「平成25年度幼児教育の改善・充実の調査研究」について企画・検討を行い、公開保育を実施し、評価者や参加者の外部の視点を導入することよって自園の良さや課題を見つけていくこと等により第三者評価としての役割を果たすことを目指す「(仮称)公開保育コーディネーター養成講座」を企画実施した。
平成25年6月27日、28日、8月24日、平成26年1月23日、24日に(仮称)公開保育コーディネーター養成講座を開催。受講者は全国から約60名。平成25年6月27日は東京・千代田区の日本大学本部大講堂においてオリエンテーション、岡健大妻女子大学教授による事前講義が行われた。2日目の28日には東京・武蔵野市の武蔵野東第一・第二幼稚園において公開保育を実施。8月24日は福岡・福岡市の天神クリスタルビルにおいて、岡健大妻女子大学教授を講師にファシリテーションワークショップを実施。平成26年1月23日、24日の2日間京都府・京都市の京都ガーデンパレスにおいて養成講座を行った。

免許状更新講習等についての企画・検討

  • 免許状更新講習の実施
  • 文部科学大臣の認定を受け、平成25年度は、全国で93講習を開催し7,438人が受講した。
  • 本財団独自事業として、7月20日、21日と12月21日、22日の2回、免許状更新講習必修講習を開催した。
  • 免許状更新講習必修カリキュラムの作成及びプログラム化について検討協議を行い、幼稚園教諭を対象とした免許状更新講習必修講習のカリキュラムを作成した。

「幼児教育実践学会」の実施

平成25年8月23日(金)・24日(土)、福岡県福岡市・都久志会館、福岡ガーデンパレス、天神クリスタルビルを会場に「第4回幼児教育実践学会」を開催。全国から約600人の参加を得た。初日の記念講演は、福岡県保育実践フォーラム(福岡県私立幼稚園振興協会主催)との合同開催として行われ、川崎医療福祉大学医療福祉学部特任教授の佐々木正美先生による「人間関係に喜びを感じる子ども」と題した講演が行われた。開会式では、本財団「平成24年度優秀教員表彰」の表彰式が行われた。基調講演では、「保育の質と縦断研究」と題し、(公財)全日私幼研究機構の田中雅道理事長による講演が行われた。また、学会企画シンポジウムでは「若い保育者を育てる保育評価の在り方-写真をもとにおこなうPEMQの評価方法を視点にして-」をテーマに、指定討論者に秋田喜代美東京大学大学院教授、コーディネーターに門田理世西南学院大学教授をお招きしてシンポジウムが行われた。
2日目は、口頭発表14発表(北海道地区1、東北地区1(青森県)、関東地区1(群馬県)東京地区1、神奈川県1、東海・北陸地区1(静岡県)、愛知県1、近畿地区1(和歌山県)、大阪地区1、中国地区1(島根県)、四国地区1(高知県)、九州地区1(大分県)、福岡県2)、ポスター発表25発表(山形県1、福島県2、東京都1、神奈川県3、静岡県1、兵庫県5、大阪府2、山口県1、香川県1、福岡県4、佐賀県2、熊本県1、長崎県1)が行われた。続いて、「幼児教育のこれまでとこれから」をテーマに小田豊前国立特別支援教育総合研究所所長と安家周一(公財)全日私幼研究機構副理事長による対談が行われた。また、2日の日程と並行して岡健大妻女子大学教授によるファシリテーションワークショップ((仮称)公開保育コーディネーター養成講座)が行われた。

全国研究研修担当者会議の開催

1月23日・24日の両日、京都府京都市の京都ガーデンパレスにおいて、「平成25年度全国研究研修担当者会議」が開催。あわせて(仮称)公開保育コーディネーター養成講座も開催し、全国から養成講座の受講者と都道府県研究研修担当者あわせて120名の先生方が出席した。1日目は「研究研修委員会の取り組み」について安達譲・(公財)全日私幼研究機構研究研修委員長から報告を行った。続いて、「縦断研究について」田中雅道(公財)全日私幼研究機構理事長から報告を行った。記念講演では「砂場と子ども」をテーマに笠間浩幸同志社女子大学現代社会学部現代こども学科教授が講演を行った。次に、安達譲研究研修委員長、宮下友美惠研究研修副委員長、加藤篤彦研究研修委員、濱名浩研究研修委員、コーディネーターに秦賢志研究研修協力委員による(仮称)公開保育コーディネーター養成講座が行われた。2日目は(仮称)公開保育コーディネーター養成講座が行われ、講師に岡健大妻女子大学教授を迎え講座が行われた。

第29回設置者・園長全国研修大会における研究講座(分科会)の企画・実施

本委員会として、第29回設置者・園長全国研修大会(北海道旭川市)にて、研究講座(分科会)を企画・実施。『新制度における幼児教育の質について考える』をテーマにパネリスト:岡健大妻女子大学教授、安家周一(公財)全日私幼研究機構副理事長、黒田秀樹(公財)全日私幼研究機構研究研修副委員長、コーディネーター:安達譲(公財)全日私幼研究機構研究研修委員長によるシンポジウムを行った。

地区教育研修大会の実施

北海道地区=8月1日・2日(北海道・札幌市)
札幌ブロック:10月18日・19日(札幌市)
道央ブロック:8月24日(千歳市)
道南ブロック:10月12日(函館市、北斗市、長万部町、江差町)
道東ブロック:9月28日(釧路市)
道北ブロック:10月19日(旭川市)

東北地区=10月18日・19日(岩手県・盛岡市)
関東地区・神奈川地区=8月8日・9日(群馬県・高崎市)
東京地区=7月24日・25日(東京都・千代田区)
東海・北陸地区=8月1日・2日(長野県・松本市)
近畿地区・大阪地区=7月25日・26日(兵庫県・神戸市)
中国地区=8月20日・21日(鳥取県・鳥取市)
四国地区=8月5日・6日(愛媛県・松山市)
九州地区=8月8日・9日(鹿児島県・鹿児島市)

地方の教育研修体制のサポート

各地域における教育研修体制のサポートについて検討を行い、各都道府県における研修会に対しての助成事業を行った。

「研修ハンドブック」の活用周知・頒布

幼稚園における学校評価に伴い、各教員の研修履歴等が残せるよう「保育者としての資質向上研修俯瞰図」にもとづき、「研修ハンドブック」の周知・活用について検討を行った。

優秀教員表彰者制度の実施

本財団「優秀教員表彰者」制度の要項等に従い表彰者を5人選定し、第4回幼児教育実践学会(8月23日)において表彰式を行った。

「いのちを大切にする日」への取組み

命の貴さに向き合うなかで命あることに感謝すると共に、3月11日の出来事に思いを寄せる日を制定し各地域・各園での取組みを奨励した。

学校評価

私立幼稚園における保育の質の向上に寄与する学校評価のあり方について調査研究を進め、自己評価及び学校関係者評価の推進を図るとともに第三者評価のあり方について検討を行い、「私立幼稚園における学校評価実施支援システムに関する研究-自己評価、課題の解決等に対しての支援を行う評価者の養成」、「公開保育コーディネーター(評価者)ハンドブック」の報告書を作成した。
私幼時報において年間を通して、私立幼稚園における学校評価への取り組みに関する記事を掲載し、学校評価への取り組みの周知を図った。

東日本大震災への対応

東日本大震災で被災された福島県の私立幼稚園(3園)における復興への取組みを撮影し記録映像「原発事故、福島の幼稚園は-環境喪失の中で保育の原点に立ち返る」(106分)を企画・制作した。

幼児教育における国際交流等に関する事業

平成26年3月29日(土)に開催された幼児教育国際シンポジウム「乳幼児教育国際シンポジウム-保育実践政策学の創成-」に協力・後援し、役員等を派遣した。また、昨年度行われた「東アジアの幼児教育改革動向-韓国・台湾の乳幼児教育改革に学ぶ-」の報告を私幼時報に毎月掲載した。

PTAしんぶんの発行

PTAしんぶんでは「子どものしあわせを願う親と先生のひろば」をスローガンに、幼児教育や幼児の発育・子育てに役立つ情報等を掲載した。特に4月号は「幼児教育の無償化実現を願う・特別号」として安倍晋三内閣総理大臣からのメッセージも掲載して、全国の私立幼稚園全園児に配布した。
有名人の子育て体験や幼稚園体験、子育てにかかる学識経験者からのコメント、子育てのヒント、全国の園長等が執筆する「育ての心」「ふれあい」などのコラムも掲載した。

賛助会員の加入促進

賛助会員の加入促進に努め、前年度より会員数を増やすことができた。

私幼時報の発行

私幼時報は、より一層読みやすくすることを目的に、平成25年5月号(4月発行号)より版型をA4版に変更、ページ数も増やして(32頁)、掲載内容の充実にも努めた。
幼児教育の無償化、子ども・子育て支援新制度、東日本大震災関連、私立幼稚園における学校評価、幼児教育における縦断研究等の記事を掲載するとともに、免許状更新講習の認定一覧を掲載するなどの情報提供を行った。また、第5回幼児教育実践学会の口頭発表・ポスター発表研究概要を掲載した。

ホームページを活用した広報活動

ホームページに関する小委員会を設置して、ホームページのリニューアルについて検討を行い、平成26年度末の公開に向けて作業を進めた。

幼児教育の発展に寄与する絵本の顕彰

第5回ようちえん絵本大賞は、「新しい絵本をみつけよう」をテーマに、いろいろなジャンルから、"子どもに読み聞かせたい絵本"、"お父さん・お母さんにお勧めしたい絵本"を選考の基準として、最近出版された絵本の中から調査広報委員会が選考を行った。その結果、特別賞3作品を含む15冊の絵本が第5回ようちえん絵本大賞に選ばれた。
【(公財)全日私幼研究機構理事長賞】いのちの木(ポプラ社)、【調査広報委員長賞】ゆきのうえゆきのした(福音館書店)、【こどもがまんなかPROJECT賞】パンダ銭湯(絵本館)、【その他入選作品】ぞうはどこへいった?(偕成社)、おばけなんてないさ(ポプラ社)、しろもくろも、みんなおいで(ハッピーオウル社)、ひみつのカレーライス(アリス館)、おかあちゃんがつくったる(講談社)、オオカミがとぶひ(イースト・プレス)、そんなとき どうする?(岩波書店)、おかん(大日本図書)、せんろはつづく どこまでつづく(金の星社)、りんごかもしれない(ブロンズ新社)、まるまるまるのほん(ポプラ社)、もったいないばあさんのいただきます(講談社)。
また、今回は日本の民話部門を設け、日本の民話等の中から、子どもたちに是非読み聞かせたい絵本の選定を行った。その結果14冊の絵本が選ばれた。いっすんぼうし(岩崎書店)、かえるをのんだととさん(福音館書店)、かぐやひめ(小学館)、かさじぞう(福音館書店)、かちかちやま(ワンダー民話館)、かにむかし(岩波の子どもの本)、さるじぞう(金の星社)、だいくとおにろく(福音館書店)、ちからたろう(ポプラ社)、泣いた赤鬼(偕成社)、ねずみのよめいり(ワンダー民話館)、はなさかじいさん(あかね書房)、ふしぎなたいこ(フェリシモ出版)、ももたろう(福音館書店)

こどもがまんなかPROJECT推進のための広報活動

PTAしんぶん、私幼時報、ホームページ等において、「こどもがまんなかPROJECT」にかかる記事の掲載や告知を行うなどして、こどもがまんなかPROJECT推進のための広報活動を行った。

公益財団法人への移行

平成25年4月1日に登記を行い、「公益財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構」としての運営がはじまった。

附属明細書

平成25年度事業報告には、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則第34条第3項に規定する「事業報告の内容を補足する重要な事項」が存在しないので作成しない。