各種教育機関、ご家庭と手を携え、生涯の基盤を担う「幼児教育」の質の向上と子どもの育ちを支えます。

一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構

事業報告

一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構

平成19年度

「10年経験者研修会」の企画・実施

平成19年8月27日(月)・28日(火)の両日、東京・私学会館を会場に約130人の参加者を得て開催。研修会初日は開会式の後、「10年目の見直し-幼稚園教育の基本とは-」を演題に小川博久・聖徳大学大学院教授が記念講演を行なった。
続いて、「10年目の役割の問い直し」をテーマにパネルディスカッションが行なわれ、パネリストは生駒恭子・ほうとく幼稚園(福島県)、鈴木信行・聖愛幼稚園(山梨県)、清田明子・(財)全日私幼研究機構研究研修委員、指定討論者は小川博久・聖徳大学大学院教授、コーディネーターは四ッ釡雅彦・(財)全日私幼研究機構研究研修委員。その後、パネルディスカッションにもとづいた「グループ討議」を行なった。
続いて、在職期間10年前後の先生方は「自園を語る」をテーマにグループ討議、都道府県等の教育研究担当者の先生方は「俯瞰図にもとづく、研修体制の構築」をテーマに意見交換を行なった。
2日目は、「エゴグラムを用いて-自己開示-」をテーマに関章信・(財)全日私幼研究機構研究研修委員による講演Iが行なわれ、続いて「職場の中の人間関係」をテーマに鈴木忠彦・桐朋幼稚園保育補助が講演IIを行なった。研修の概要については私幼時報に掲載した。

「全国研究研修担当者会議」の企画・実施

平成20年1月28日(月)・29日(火)の両日、京都・京都ガーデンパレスを会場に約110人の都道府県教育研究担当者の参加を得て開催。研修会初日は開会式の後、「(財)全日私幼研究機構研究研修委員会の活動」について安家周一・(財)全日私幼研究機構研究研修委員長が報告を行なった。
続いて「幼児教育の素晴らしさ」を演題に奈須正裕・上智大学教授が講演。また、「幼児の育ちをいかに看取るか-五歳児を中心に-(幼稚園でなければ五歳児は育たない)」をテーマにパネルディスカッションが行なわれ、パネリストには兵頭恵子・冨士見幼稚園(神奈川県)、安達譲・(財)全日私幼研究機構研究研修委員、指定討論者は奈須正裕・上智大学教授、コーディネーターは黒田秀樹・(財)全日私幼研究機構研究研修副委員長。
続いて、各地区ブロック等に分かれ、(1)10年経験者研修会(2)五歳児研究(3)研修履歴などについて活発な情報交換・検討協議が行なわれた。
2日目は、「教育要領の改訂」を演題に篠原孝子・文部科学省初等中等教育局幼児教育課教科調査官が講演。続いて、同演題で篠原孝子・文部科学省初等中等教育局幼児教育課教科調査官、田中雅道・(財)全日私幼研究機構副理事長が対談を行なった。

「自己評価・公開方法の推進会議」の企画・実施

平成19年8月28日(火)、東京・私学会館を会場に約五十人の都道府県代表者の参加を得て開催。「幼稚園における学校評価ガイドライン作成事業について」をテーマに梅原弘史・文部科学省初等中等教育局幼児教育課専門職が状況説明を行なった。
続いて、「自己評価、自己点検、公開方法のガイドライン作成」について田中雅道・(財)全日私幼研究機構副理事長が説明・報告を行なった。また、自己評価プロジェクト委員会において、自己評価のあり方について検討協議を重ね、文部科学省・幼稚園における学校評価の推進に関する調査研究協力者会議へ「まとめ」を提出した。

地区教育研修大会

各地区において研修大会を開催した。

教員の資質向上のためのデータベース化の検討

幼稚園における学校評価に伴い、各教員の研修履歴等が残せ、さらに教員の資質向上の一助となるよう「研修ハンドブック」を作成し、「俯瞰図」をもとに、これからの教員研修を個人の履歴とし、どのように残していくのかということ等を課題に検討協議を進めた。

平成20・21年度教育研究課題の作成

「これまで」と「これから」の大きな主題(課題)と考えられるものを12の項目に分けて検討を重ね、「平成20・21年度教育研究課題」を作成し、7月に各都道府県団体に配布した。

日本保育学会「自主シンポジウム」の企画・参加

「私立幼稚園における現任者研修プログラムについて」をテーマに、本委員会委員が日本保育学会「自主シンポジウム」に企画・参加した。

研修会補助の企画・実施

研修会補助の支給対象団体は都道府県団体とし、指定の研修会事業を対象に定額の補助を支給した。

修了証発行事業の企画・実施

地区教育研究大会において分科会を設置して「10年経験者研修会」を実施した場合、希望する団体に対して修了証を発行した。

教員免許更新制への対応

教員免許更新制度の導入に伴い、「免許状更新講習カリキュラム案」の作成および「免許状更新講習プログラム開発委託事業」への申請を行なった。

文部科学省中央教育審議会等への意見書提出および意見発表への対応

中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会、教員養成部会および教育振興計画特別部会、学校評価の推進に関する調査研究協力者会議および幼稚園における学校評価の推進に関する調査研究協力者会議への意見書提出および意見発表への対応を行なった。

家庭・地域における教育力の向上を支援する事業

家庭・地域の教育力向上キャンペーン第一期(平成19年3月15日~平成19年10月15日)を実施した。その一環として、平成19年7月3日(火)、東京・アルカディア市ヶ谷(私学会館)において、(財)全日私幼研究機構の主催による第一回「子育て支援フォーラム~元気、勇気、やる気!子どもって素晴らしい」(後援=文部科学省/協力=全日私幼連・全日私幼PTA連合会)を開催し、PTAしんぶん、私幼時報、ホームページを通じた告知を行ない、全国から幼児期の子どもがいる保護者及び子育てに関心のある方等約二百人が参加した。
第一回子育て支援フォーラムでは、『子育って、本当に楽しいね』をテーマに徳田克己・筑波大学大学院教授、篠原孝子・文部科学省初等中等教育局幼児教育課教科調査官、斉藤慶子・女優、田中雅道・(財)全日私幼研究機構副理事長をシンポジストに迎え、「子育ては楽しいもの」「子どもを大切に育てよう」「幼児期の教育は大切」「家庭や地域のことを考え直そう」等の観点から、子育てについてのシンポジウムを行なった。コーディネーターは前田邦光・(財)全日私幼研究機構調査広報委員長。
フォーラムの概要は、保護者に向けてPTAしんぶん平成19年9月号や(財)全日私幼研究機構のホームページにおいて広く紹介した。また、私幼時報8月号でも特集として掲載した。
引き続き、家庭・地域の教育力向上キャンペーン第二期(平成20年1月10日~平成20年11月10日)を実施し、啓発ポスターを企画・作成(1万8千部、平成19年12月配布)して各都道府県団体及び加盟園へ配布。私幼時報、PTAしんぶん、ホームページで紹介した。

PTAしんぶんの発行

PTAしんぶんを発行した。(8月除く11回)

私幼時報の発行

私幼時報を毎月1回発行(12回)した。